留学から帰って早々人質になりました。 (ページ4)

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(回想)
｢姉さん、俺今日中学校卒業したよ｣

姉｢･･･そう、おめでとう｣

｢ありがとう。姉さんどうしたの？｣

姉｢ううん、なんでもない｣

｢なんでもないって･･･なんかあっただろ｣

姉｢なんでもないの。それと･･･しばらく電話して来ないで｣

｢え、あ、ちょっと！姉さん！｣
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ん･･･あれ？夢？ってかなんで美術室に･･･。あぁ、そっか、柊にフェイク動画の件で話をしようと思ったらドア開かなくって待ってるかってなってそのまま寝たんだっけ？

｢はぁ･･･｣

俺は美術室で頭を抱えた。考えれば考えるほど分からなくなる。ってか今何分だ？時計を見ると7:45を指していた。

｢あと15分しかないじゃん｣

俺は教室に戻った。すると教室では投稿者が名乗り出なければ死ぬという恐怖に焦りを感じていた。それにイラつく甲斐が無理にでも吐かせようと立野の襟を掴んで壁に追いやっていた。

｢･･･｣

俺は腕を組みドアに寄りかかりながらその様子を見ていた。そして、犯人は女子も有り得るんじゃないと言う諏訪の言葉に一気に茅野ちゃんが疑われた。
するとドアが思いっきり開かれ柊が教室に入ってきた。

柊｢さぁ、そろそろ約束の時間だぞー？どうだー？名乗り出る気になったかー？｣

名乗り出ようとしないクラスメイト。すると柊の携帯に着信が入り、手に取った瞬間顔色が変わった。そしてその電話に出て窓から外を見る。

柊｢なんで警察が･･･彼女と話したのか？何を話した？答えろ！文香に･･･｣

その隙に何人もの男子が柊に襲いかかり、爆弾付きの腕時計を回収した。しかし柊は余裕の表情を見せる。そして足に付けてあった爆弾付きの時計を押し、後ろの掃除用具が爆発。

柊｢さぁ、形勢逆転だ。お前ら全員黒板の前に並べ｣

そう言ってみんなを黒板の前に並ばせる。そして黒板の前に並ばせた理由は俺達の上に爆弾が仕組まれているらしい。それを聞いてみんなは責任の擦り付け合いを始めた。

すると甲斐が爆弾はハッタリだろと言い始めた。それに柊も甲斐を挑発するような言い草で爆弾を取りに来いと言い始めた。