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「あのっ…千空さん…」
「あ？」
「石化装置…よく見せてくれませんか」
Aが暗い顔をして千空から石化装置を震えている手で受け取る。
「……やっぱり…ノア君が…犯人なのでしょうか」
ノアの部屋で隠された紙に書いていた設計図と石化装置が似ているとAは目に涙を溜める。
『爺さんの科学で死んだ人よりも多くの人を僕らで救おうな』
そう約束をした…兄弟の夢だった。
「ッーーー…」
なぜ…どうして兄が……そんなの信じられない。
でも兄じゃないと言う証拠がないAは「違う」と言葉が出せず苦しそうに涙を石化装置に落とす。
「ノアじゃねぇ」
「えっ…」
そう言って千空はラボカーの奥から以前Aが以前書いたロシア語の子守唄の歌詞を見せる。
「これはテメェの字だろ」
「……？？？」
どう言う事だと首を傾げるAに千空は次にソユーズ戦の設計図を出す。
「てめぇ字と明らかに違う、これがノアの字だろ」
ノアの手書きのソユーズの設計図を丸々写して書いた紙を見せられ、千空の言ってることをAはようやく理解する。
自分とノアの�狃饌劉瓩倭瓦�別物、いくら兄弟でも書体までは似ていないが…ノアの設計図などを書く際は脳内にある記憶のままにAが写すのでノアの字になる。
「でも…それがノア君が犯人じゃない理由には…」
「これは誰の字だ」
以前に書いた石化装置似た図形に少しだけ移ったロシア語の書体を見せられAは目を大きくさせる。
「…ノア君の字ではありません」
沢山勉強を教えてもらっていた自分が最初に気づかなくてはいけなかった事なのにとAは瞳を揺らす。
姉の字でも両親の字でもない…一体誰の字なのか
「その時見た紙古くねぇか？」
「…古いです」
言われてみたら確かに紙は黄ばんでいて、ボソボソとしている。
「よく…分かりましたね…」
「ゲンと羽京だ気づいたのは」
「えっ…」
恋人は字まで可愛いとゲンに羽京が惚気話をした事があり、それにゲンが首を傾げ達筆じゃないかと否定したことでことで書体の違いに気づいた。
どんな惚気話をしてるんだとAは気恥ずかしそうに顔を赤くし、呆れなから話を続ける千空に耳を傾ける。
「テメェにノアか『見るな』って焦ってたのも納得いく」
書体までそっくりそのまま写して書けるテメェに世界を簡単に滅ぼすことができる超絶危険な装置の設計図なんざ見せるわけがねぇ。
「それこそてめぇを危険に巻き込む」
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風夏(プロフ) - いつの日か続き楽しみにしてます^_^ (4月8日 22時) (
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作者名：クリーム | 作成日時：2023年12月29日 20時
