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千空龍水に加わってミジンコの自分が参加したところで状況は変わらないはずだが、千空に「龍水の手伝え」と言われAは何か策があるのだと信じ手伝いに走る。

「うっーー!!」

千空に言われたとおりにAは龍水の後に回りロープを持ち綱引きに参加する。
非力な自分が入ったところで勝算が上がる見込みはない。

「筋肉勝負じゃねぇぞ!!」
「は、はいっ!!」


やはりそうだ。
勝ち目のない綱引き、千空の考えは多分ギリギリまで引っ張り石化発動直前にロープを離し、石化装置を引渡しイバラを石化させる事。

しかし、イバラは慎重な人物。
同じ事を考えているか又は、そのための策を考えているはず、千空もそれを踏まえてこの状況を作り出したはずだ。

自分をなぜわざわざ龍水の後ろに回したか考えろとAはロープを引っ張りながら千空が何を望んでいるのか何を企んでいるのか必死に考える。

「Aインカムだ」
「!!」

龍水にそう言われAはゆらゆらと龍水の耳にぶら下がっているインカムに目を向け作戦を理解する。

龍水からインカムを取りAは少し細工し、ロープを千空達が離した瞬間龍水にインカムを渡す。
千空の指示でロープを離すと、その反動で石化装置が一気にイバラの方向に飛んでいく。

「っ…」
「カケラもずれねぇよ、カウントだけは」

さすが3700年間秒数を数えていた変人とAは、このまま簡単に終わらせてくれたらいいのにとタイミングよく石化装置が発動を始めるが、イバラは被っていた長い帽子を取ると、石化装置に投げて命中させ自分に向かってくるのを阻止する。


「慎重なおじちゃんが石化対策万全に対策してないとでも思ったの?カケラもずれないから!!」


千空が発したセリフの韻を踏むように、効果範囲の目測だけは欠片もズレないとイバラは反論する。

「人生最期にいい事教えてあげる!!自分が賢いと思っている奴ほど簡単に罠にハメられるのよぉ!!青二才が悪知恵比べでおじちゃんに勝てるわけないでしょ!?」


千空を見下す発言にAは眉間にシワを寄せ、両陣営の中間で石化が発動する中、イバラ目掛けて龍水が飛び込む。


「これだからバカは!!力ずくで石化光線を突破できると思ったの!?」

龍水に対して罵声を浴びせ、光線の発動が終わった石化装置を素早く拾い上げるイバラは右手を高々と掲げては、後ろは崖の千空とAに逃げることは不可避で今度こそ永遠のサヨナラだと勝利宣言する。

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風夏(プロフ) - いつの日か続き楽しみにしてます^_^ (4月8日 22時) (レス) id: a7ba8ebdd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クリーム | 作成日時:2023年12月29日 20時

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