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石化武器を掴んだ千空はラボカーに衝突したイバラと自分の距離を測り、石化武器に「3m、3secon・・・」と発動条件を音声にしようとするが、あと一声のところでイバラの長爪が千空の左腕に突き刺さる。

「っーー!!」

ラボカーに轢かれたはずのイバラだったが、用心のため腹に沢山の貝殻を防弾チョッキのように着込んでいたためラボカーの攻撃を防げた様だ。
イバラは自分の用心深さを自慢している間に千空は即逃走する。


大将のくせに腰抜けだと嘲笑うイバラだったが、石化武器を投げられたら逃げることは不可避なのは千空も承知しているはずだと追跡しながらなにを企んでいるか考える。

「そうか!!」

枝だらけのエリアに誘い出されたとイバラは気付くと、自分に目掛けて二つの瓶が投げられそのうちの一つのビンが自分に当たりそうになり簡単に弾き飛ばす。

「なっ…妖術」

木に当たったビンは割れ液が触れたところが溶けるのを見て、“妖術”の類かと罠を貼るためだったのかと知り感心する。


しかし、罠を仕掛けたのは自分の方だ。
誘導されるフリをしながら開けた場所に千空を追い込んでいた。

断崖絶壁を背にしながら追い込まれた千空は拡声器のマイクからビームという妖術が出るとハッタリをかますが、飛び道具ならば既に撃っていたはずだと賢いイバラには通じない。


それでも迂闊には千空には近づかず、名前を聞くふりをして時間稼ぎ距離を測っていた。

「千空、石神千空だ」

イバラはその言葉を聞くや否や「こんちわ、そして永遠にサヨナラ」と別れの挨拶をし「5m、5秒」で設定された石化武器を千空の上空に放り投げる。

「 Hello」
「!?」

背後から謎の言葉が聞こえ咄嗟にイバラが振り向くと、美少女コンテストに出ていたもう一人の娘が石化せずに、茂みから弓を構えている事に目玉を見開いて驚く。

そう言えばさっき二つ瓶を投げられたが、もう一つの瓶はまさか復活液だったのかと気づき、自分に向けられる弓にイバラが警戒した時だった。

石化装置が何故か引っ張られ咄嗟に顔を向けると、見たことのない鳥(ドローン)が石化装置を奪っていた。

「!!!!??!」

そして、放たれ弓は自分にではなく石化装置を繋ぐロープに向けられ切り離される。

「っーー!!」

最初っからあの娘はこれが狙いだったのかとイバラは崖から出てくる龍水にいつ復活したのかと驚きながら、咄嗟に予備の頑丈な紐を投げ石化装置に器用に絡ませる。

「!!」

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風夏(プロフ) - いつの日か続き楽しみにしてます^_^ (4月8日 22時) (レス) id: a7ba8ebdd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クリーム | 作成日時:2023年12月29日 20時

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