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そう残念そう自分が作ったしおりをスイカが見つめるので、そっとAは手からしおり取ると分かりやすくスイカは驚く。
「必要になる様にボクが沢山本を作ります」
「えっ…」
「ボクの頭の中には1万冊の本があります」
「イチマン?どれぐらいなんだよ?」
「うーん…宝島の全部のジャスミンを集めても全然足りないかな」
「!!?!そんなに頭の中に本があるんだよ!?」
「小さい頃から朝から晩まで読んでましたから、それを作ったら必ず必要になりますよ」
「でもAはもう覚えてるんだよ」
「誰かが学んで、新しい本を作ってくれるかもしれません」
スイカちゃんとかね、と言ってスイカの目を丸くさせる。
「その時必要になります」
「でも…今はまだ必要じゃあないんだよ。スイカまだいろんな字を覚えてないんだよ」
「ボクもまだ国語辞典を完成させてませんので、このしおりはその目標を表す印としてもらっていいですか」
その言葉を聞いてスイカは嬉しそうに頷く。
「必ずこの世界を本で沢山にします。無駄にはしません。絶対に約束です」
「スイカも約束なんだよ」
「では、国語辞典完成したらスイカちゃんにしおりをプレゼントしてもいいですか?」
「ありがとうなんだよ!スイカAが作った本全部読むんだよ!」
そんな二人の会話を近くで聞いていたゲンは微笑ましそうに見つめていると、千空にAがいつもの様に連れて行かれる。
「ロケット作りのロードマップ作り手伝え」
Aは引きずられながらも石像が固定されている倉庫に目を向け一つの石像を見て叫ぶ。
「なんであの人までいるんですかっ!!?!間違って持って来てきてますよ千空さんっ!!!!!!」
石化解除すると食料もその分調達しないといけなくなるので、何人かの仲間は石神村に帰ってから石化を解放することになっていたが…仲間じゃない人が混じってるとAは顔を色を悪くさせた。
「この人!!モズさんですよ!!!!」
「あん?分かってるわ…そいつの腕は確かだ。今後戦闘員が必要だからな」
「だからって!!!!力を貸してくれるかも分からないのに!?」
もし力を貸してくれたとしても!!!この人が仲間になったら絶対にめんどくさい!!とAはこの人と旅だけは嫌だと却下する。
「戦闘員はキリサメさんと松風さんが増えたので十分ですよ!!」
ギャーギャーとAが説得していると、騒がしさに様子を見にゲンやとコハクが覗きに来る。
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風夏(プロフ) - いつの日か続き楽しみにしてます^_^ (4月8日 22時) (レス) id: a7ba8ebdd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クリーム | 作成日時:2023年12月29日 20時