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それがいつか君を助ける力になれる様にと、ソユーズは本を大切に抱いてAを真っ直ぐと見つめ約束する。
その言葉に泣きそうになるAはグッと目に力を入れ堪え頭を下げる。
「お願い致します。もし分からないことがあればいつでも電話かけてください」
永遠の別れではない、科学で繋がっていると千空に言われて二人は顔を見合わせて笑う。
「あぁ、ありがとう！」
そして船は出港し島が見えなくなるとスイカがAの袖を引っ張る。
船酔いかと心配して腰を下ろすAにスイカはずっと隠し持っていた花束をAに差し出す。
「ジャスミンなんだよ！」
そう言ってスイカからジャスミンの花束を渡されAは首を傾げる。
「ボクに…ですか？」
「そうなんだよ！Aの花なんだよ！」
「へっ…」
「スイカはヒマワリで、Aの花はジャスミンなんだよ！」
Aの花を探してあげる、そう約束してくれた事をAは思い出す。
「ボクが……ジャスミンですか？似合わないですよ」
そうAが否定するとスイカは頬を膨らませて「これは絶対にAのお花なんだよ！」と強く指摘する。
「そうかなっ…」
「絶対絶対そうなんだよ！ジャスミンの花言葉フランソワが教えてくれたんだよ！」
ジャスミンの花言葉は�猴イ靴�て穏やかな女性�瓮好ぅ�はAにぴったりだと伝えるが、何処も自分に当てはまらない気がするなとAは苦笑いを浮かべる。
「スイカはね！ジャスミンみたいなAがすっごく好きなんだよ！」
美少女コンテストで着飾ったAは可愛かったんだよとスイカはその時を思い出して頬を赤らめる。
「では…ジャスミンみたいな人になれるよう頑張りますね」
「Aはもうジャスミンなんだよ！あっ！あと、これもあるんだよ！」
ポケットからスイカが出した物はジャスミンで作った押し花が沢山付いたしおりだった。
「本好きな人が持ってる物杠に教えてもらったんだよ」
「ボクのために作ってくれたんですか？」
「そうなんだよ！でもこれ、どうやって本に使うんだよ？」
しおりは本の読みかけの所に挟んで目印として使うもの。
この世界には本はもう一冊も残っていないし…存在すらしていない。
スイカはとりあえずAが本が好きだった事と…それに関する何かを渡したくて咄嗟に作ったのだろう。
「しおりは…本の読みかけのところに挟んでどこまで読んだが印を付ける物なんですよ」
「…じゃあこれ必要じゃないんだよ？」
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風夏(プロフ) - いつの日か続き楽しみにしてます^_^ (4月8日 22時) (
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作者名：クリーム | 作成日時：2023年12月29日 20時
