君の心臓の音【Dr.STONE】5.5 (ページ4)

今日:72 hit、昨日:9 hit、合計:10,526 hit

4 ページ4

もし人質にされたりしたら仲間に迷惑がかかるとAは一大事こそ冷静に判断しなくてはと千空の言う通りに行動する。

今自分に出来ることは千空が必要としそうな薬品を持っておくこと。

千空が常に持ち歩いてる薬品はどれも超重要な物。
千空の鞄のストックを思い出してラボカーから必要なものを出来るだけ自分のカバンに詰め込み千空の元に戻ろっていると

「ギャンッッッ！！」
「！！」

フウタの危険を知らせる鳴き声にAは足を止め振り返ると絶望の光が近づいてくるのを見てAは腰を抜かしてその場に座り込む。

「そんなっーーー…フウタは千空さんの元に必ず千空さんなら…」

フウタが飛んでいくのを確認してAはカバンから竹筒を握り、光線によって体が蝕まれる中竹筒を持った自分の手に硫酸を容赦なくかける。

「いててっ…」

硫酸で溶け始める自分の皮膚を見て改めて危険な薬液だと思いながら石化する。

「みーんな石化しちゃって自慢のボンキュンボンの体もカッチカチねぇ〜」

島に再上陸したイバラは、オオアラシの石像を破壊してお腹の中から石化装置を奪取し、一直線に手を掲げたまま石化されたクロムたち科学王国の連中を見て疑問に感じるが、復活液を持つ千空の石像を探す。

「うーん…いないねぇあの妖術使い…あれは…」

千空よりも先にラボカーを見つけたイバラは車中を覗くとスピーカーから「5m、1second」と石化装置の発動条件が聞こえ慌てて石化装置を手放す。

「あーん？羽京が読み外したか？いや…これは近くで話さないと反応しねぇんだな」

高台からイバラを見下ろす千空は電話を背負ってニヒルに笑い、島全体を石化光線で包んだはずなのにと、千空が無事でいることにイバラはバケモノでも見た様に驚いていた。

「何故生きてる貴様！！！」

イバラが持つ最強の石化装置を有り難くイタダクためだと自信満々に千空は答えると、一度手放した石化装置を取りに前方にイバラはダッシュする。

そのタイミングで千空は自分が仕掛けたトラップを仕掛ける。
それはグーグルやトヨタが開発した超絶最先端の現代技術である、自動運転AI。

「つっても」

本当はワイヤーロープを踏んでサイドブレーキが外れたラボカーが直進させるだけのピタゴラスイッチ的なインチキな仕掛けで、ラボカーは一直線に進みイバラと正面衝突する。

「車のそばで遊ぶと危ねぇなんて知らねぇわな」

ラボカーがイバラを轢き逃げし、一気に千空が優位に立つ。