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Aと会えてよかったな…
そう何度思ったか…優しい君が好きだ。
心音も、誰かを思う優しさも、ふと見せる無邪気な笑みも…匂いも、声も、髪も、瞳も小さい手も全部…全部愛してる。
花火の音で聞こえないことをいい事にそう呟くと、ずっと僕を守る様に握ってくれている弱々しい小さい手がピクリと動き、ニッコリと僕に顔を向け笑ってくれる。
たまたまなのか分からないが…
恋人の笑みとこの状況に花火の音ぐらい僕の心臓がうるさいほど鳴り響く。
このまま…愛を伝える様にAに沢山キスをしたい。
困らせたくないし、花火鑑賞の邪魔はしたくないが…キスがしたくて仕方がない。
「A」
我慢できなくてAを呼ぶと、Aの手が伸びヘッドフォンに触れる。
心配してヘッドフォンを調整してくれているのかと思ったが…
「!!」
チュッとAが背を伸ばして僕にキスをしてくるので目を見開いて驚いてしまう。
イタズラを成功させた子供の様にAはキスを終えるとニッと僕を見つめて笑う。
「羽京 さん 愛してます」
そう口の動きで分かりブワッと汗が吹き出してしまう。
愛情表現の少ないAからこんな時にこんな場所でそんな事をされてしまったら歯止めが効かなくなる。
「ごめんっ…嫌ならちゃんと言って」
花火が終わったと同時にAを後ろの椅子に倒す様に座らせ、焦らすこともせずに激しくキスをしてしまう。
Aの小さい口に舌をねじ込んで柔らかい舌に自分の舌を絡めてしまう。
甘いははずないのにチョコみたいに甘く感じてしまって唇を甘噛みしてしまう。
「んっ…」
ピクッとAが体を跳ねさせ、甘い声を出す事に興奮してしまう。
Aの性別は正直分からないけど、感じてる仕草や、声の甘さを聞いてると女の子にしか思えなくて余計に興奮してしまう。
耳をヘッドフォンで塞いでるからか、脳に音がこもって小さいリップオンでもよく響く。
息苦しそうに僕からのキスを受け止めるAと目を合わせるとビクッとAが体を大きく跳ねさせ顔をさらに赤くさせ、ギュッと僕の腕を掴んでくるが抵抗している様には見えない。
むしろ求められていると思うのは都合よく考えすぎだろうか…乱れてるA可愛いすぎて止められない。
舌の温度が僕よりも熱い。
可愛い…かわいい…したいこのまま…襲いたいけど…こんな所でさせたくないしもっと大切にしたいけど…Aの服に手を入れてしまう。
「ッーーー…」
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風夏(プロフ) - いつの日か続き楽しみにしてます^_^ (4月8日 22時) (レス) id: a7ba8ebdd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クリーム | 作成日時:2023年12月29日 20時