君の心臓の音【Dr.STONE】5.5 (ページ24)

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「ち、違いますって！！稽古をつけてもらっていて！！」

千空に必死に説明するが、言い訳なんてどーでもいいから手伝えとAの肩を引っ張る。

「ドワッ！！」
「わっ！！」

肩を掴まれ咄嗟にAは千空を地面に叩きつけてしまい2人して驚く。

「千空！？大丈夫！？」
「すみません千空さんっ！！」

受け身もまともに取れなかった千空は痛そうに起き上がり、いきなり仕掛けてきたAを睨む。

「何しやがるテメェ」

怒られて当然だとAはその場で正座をして千空に何度も謝り怪我はないかと尋ねるが、千空はそんなAを無視して首根っこを掴む様に服を掴み仕事場へと引きずる。

「ボクに何の仕事を…」
「島の連中の視力検査だ」

メガネを作ってやれと言われAは海岸で待ってた島の住民の前に投げられる。

ざわざわとする島の人にAは戸惑いながらも説明をし視力検査を行う。

「わー！よく見える！」
「凄い！！」

一人一人に合ったメガネをAは作り制作の疲労でぐったりとしながらも、石化復元力のことを考えていた。

島の住人全て石化され復活したがスイカを含め、視力は回復していない。

「生まれつき目が悪かったのですか？」

そう診察の時に尋ねたが皆揃って頷いた。

もしかすると生まれつきの目の悪さには復元力は効果がない？
体の一部が生まれつき無い者はどうなるのか…

もしドナーをつけている者なら…どのように反応をするのか…医療的目線で見ると謎が深まるばかりだ。

まず、なぜ石化して復活すると怪我が治るのか…
人間を滅ぼすために作られた装置だとすれば変な話だ。

銀狼の体から飛び出した血にも光線は反応し石化した。
銀狼の血液に復活液を垂らすと、硝酸は混ざるが新鮮な血に戻っていた。

３７００年意識があっても無くても復活に何の支障も後遺症もない。

「……」
「Aクン今少し話せるかな」
「？」

考え込むAに大丈夫かと心配してソユーズが声をかけ、この島に残ると話しAは寂しくなるが決めるのはソユーズだと笑って伝える。

「あの…ソユーズさんのお父さんは…」
「分かってるよ、助けられない事は」
「いえ、ボクが助けます」
「えっ…でも…劣化してるんだよ！？」
「はい。でも、それは断面の話です。実験していないのでまだ断言できませんが…」

全て石像が揃っているなら劣化した部分を少し削ってくっ付ければ復元力で回復する可能性があると伝える。