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「竹ならこの先の崖に!!」
記憶保管庫からAは島で見かけた竹藪へと背負われながら案内する。
ニッキーが竹林に入り、手頃な大きさに竹を小刀で伐採する。
「A槍の太さ覚えてるか!?」
「映像の記憶にはありますが、どれが合うかはボクには正直…」
長さと違って棒の太さは映像だけでは細かく測れないと竹筒を見ながら千空に伝える。
槍を使っていた金狼ならと、直径の太さが上手くフィットするサイズを金狼が確認していく。
「これだ…間違いない!」
Aがこのサイズはどうかと金狼に渡すと、しっくりくると言ってコレだと確信する。
「Aアルコール余ってか!!」
「はい!」
黒鉛とAがカバンから出したアルコールをかけ即席の潤滑油を千空は作成する。
島に上陸した氷月をフウタが確認しA達に知らせに飛んでくる。
「千空さん!氷月さんが来ます!」
フウタの飛ぶ方角に千空達がいると氷月も察し、モズと戦いながら合流する。
「マグマちゃん」
ゲンはマグマを煽ててその竹筒を氷月に投げるようにトークで誘導しますが、今度は正確に届くようにと千空が頼み、マグマは二人のヒョロガリ共に「なめるな」と叫びながら竹筒を遠投すると、金の槍に筒がすっぽりとハマる。
「さすがにちゃんとしてますね」
ついに最強の武器である管槍を手に入れた氷月はこれで戦えるとモズに反撃する。
「なっーー!?」
さすがのモズも管槍の疾さに反応できず、直撃を喰らうと防具まで粉々に粉砕され戸惑う。
「これが妖術の武器…」
繰り返される悠久の研鑽に一人の天才では勝つことは出来ないと尻餅をつくモズに氷月は、ヒトにとっての“最強の武器”とは世代を超えた積み重ねにして、言うなれば幾千年楔を打ち続ける地道な研鑽だと語った。
氷月の強さに改めて科学国民が驚いていると
「!!」
どこからか大樹の馬鹿でかい声が聞こえ、A達は何処かへと向かうオオアラシに顔を向ける。
「島を全部包むつもりだ!!止めろ!!」
龍水の指示にパワーチームが一斉にオオアラシに向かって走り出し、パワーチームの後ろA達も追いかけるが…
「A!!テメェはどっか隠れてろ!」
走れないAが皆に追いつくわけもなく、皆と離れて一人になれば戦えないAは危険だと判断した千空はそう指示を送る。
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風夏(プロフ) - いつの日か続き楽しみにしてます^_^ (4月8日 22時) (レス) id: a7ba8ebdd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クリーム | 作成日時:2023年12月29日 20時