君の心臓の音【Dr.STONE】5.5 (ページ20)

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鉱石のくだりにはやはりルリから聞いても月に関しての色は詳しくは語られていなかった。

「なので…ボクはその偉大な知恵を持つ月の瞳さま？ではありませんよ」

そうAは松風に丁寧に説明すると、千空は眉間を動かす。

「偉大な知恵を持つ？そう語られてんのか」
「はい」

そう言えば千空にそこまで伝えたいなかったとAは思い出し、千空に睨まれる。

「すみません…」
「月の瞳つっうーのは誰だろうと当てはまるが、偉大な知恵つっーのは縛られる。他に月の瞳様の特徴は聞いてねぇか」

「『月の瞳を持つ者、偉大な知恵を持つ者、丁重に扱え。さもなければ世界は滅び全て失われる』そう頭首様からは聞いております」

「世界が滅び…全て失われる…」

たった一人の人間を丁重に扱わないだけでそんな事にはとAは考えている千空に顔を向ける。

「他にその月の瞳に関しての特徴は」
「頭首様から聞いた言葉はそれだけです」

その頭首が石化しているなら復活させていろいろ聞き出せたが…

「…Aつぅー可能性はある」
「！？」
「やはり！」

何を言ってるんだとAは千空に顔を向けると、松風は改めてAを月の瞳様だと崇め困らせる。

「銀狼はともかく、テメェに護衛はいて損はねぇ」
「そ、そんな…」
「命に変えてもこの松風が銀狼様とA様をお守り致します」
「み、みんな…守ってくれたら…助かりますっ…」
「御意！！」

頼んだつもりが、命令したようになってるとAはダラダラと嫌な汗を流す。