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「その話…誰から…」
「頭首様です。頭首様もまた海に照らされる月のような瞳を持ったお方でした」
「月は…暁とかあるから…赤い瞳の千空さんもそうなんじゃあ…」
それは違うと松風に否定されAはまた変な誤解をされていると必死に月の色は様々だと語る。
「その、頭首様も…月の瞳だったんですよね」
「私がそう思っているだけであり、党首様は否定されておりました。しかし貴方様の瞳を見た時…これが月の瞳だと確信した」
そう真っ直ぐと松風はAの瞳を見つめるが、その頭首様は月の瞳を見たことがあるのかとAは戸惑う。
「何をもって…月なのでしょうか…」
そんな事を言われても…何かの間違えではとオドオドしてるAに松風は頭首様と月の瞳様をお守りいたしますと深々と頭を下げ困らせる。
「せ、千空さんにも報告してきます…」
松風から逃げる様にAは一人で船へと向かい、その後ろを松風が追いかけ困らせる。
「っ…千空さんっタスケテ下さい…」
「あ？」
追いかけられ顔を真っ青にしながらAは通信室にいる千空に事情を話す。
「誰から聞いたその話」
「神のお告げと頭首様はおっしゃっておりました」
「神のお告げって…そんなの…」
科学で証明でかない事を千空が納得いくわけがない。
それはAも同じだ。
「…あのこれ何本ですか？」
Aは指を3番立て松風の首を傾げさせる。
「三本ですが…」
「スリーとは呼びませんか？」
「あまり…聞いた事はありませんが、党首様はどちらも正しいと言っておりました」
石化装置を使う際は英語で話しているが、それは昔も同じかと千空が尋ねる。
「盗賊どもは、たしかに、ワンツースリーと数字を口にしてました。メーター、セカンドなどは…忌々しい光が来るまでは誰も発言しておりませんでした」
「百物語にもメーターやセカンド、英語での数字の数え方はありません」
百物語を知っているのかやはりアナタ様は月の瞳様！！と目を輝かせる松風にAは困った顔をする。
「どうすれば理解してもらえるでしょうか…」
「知るか。その月の瞳つっーのは、石化装置が降ってくる前からある話か」
「はい、代々伝わる話です」
百物語に刻まれてるのかとも思ったが…
「ルリさんが知っているなら松風さんと同じようにボクを見てそう言うかと…」
言葉で色を伝えるのは難しいとAが話すと、百物語にあるじゃねぇかと千空はクククと笑う。
「プラチナ月の色に輝く砂」
「！！」
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風夏(プロフ) - いつの日か続き楽しみにしてます^_^ (4月8日 22時) (
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作者名：クリーム | 作成日時：2023年12月29日 20時
