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「また、通信が入りました。これで3件目です」
《12800000m 1second》
1回目の通信から約２時間ごとにホワイマンからの同じメッセージが送られてきていた。
Aはレーダー動きを瞬きせずに瞳に映す。
「……レーダーの動きは全く同じです。」
「うん、間違いなく合成音声だ」
同じセリフを言ったとしても生声だと微妙なズレがあるが、ホワイマンの声の調子は全く同じな事にAと羽京は不自然だと仲間に伝える。
「どうやってこんな世界で…」
「HOWはそれほど今は問題ない。実際にできているからな、それよりも、WHYなぜ合成音声でしてきたかだ。そこからWHOやWHEREの方が炙り出せるかもしれん。」
こんな時でも冷静な龍水の判断力にゲンは戸惑う。
「ホワイマンちゃんはみんな石化しちえーって言う悪い子なのは確かっぽいけど、何で通信？何で千空ちゃんのマネなの？」
「WHYに関しては、声からの身バレを恐れてでは？」
羽京なら英語の訛りですら聞き取れるほどのバイヤーな聴覚と洞察力だ。
「でも何でわざわざ千空なんだよ」
怖がるスイカをAは抱き上げ、それもそうだとWHYに関しては他にも理由がありそうだとAは考え直す。
「イバラに止めぶっ刺した時よぉ、通信で千空の声で石化させたんだろ」
確かにそうだと隣にいたAがそれを証明する。
「マネつったらそれのマネなんじゃねぇのか！？」
「マネって…石化装置の使い方を知らないはずはないよ…。一度滅ぼしている時に使ってるからホワイマンさんは」
「それもそうか…」
声のマネだけならルリの声も可能なはず。
わざわざ千空の声でしたのは仲間割れさせるためか？といろんな考察が出てくる。
「石化装置を起動させるのが目的なら女性の声の方がよく通るから、ルリの声を真似た方が効率は上がるよ」
羽京の意見を聞いて陽は頭良いのか悪いのかよくわからない奴だなとホワイマンがどんな奴なのか余計に想像が付かなくなる。
「何故日本語で会話をする宝島の住人が、石化装置の使い方を知っているんですか？」
島の住民は物や生き物を数えるときは『一、ニ、三…』と日本語を使っていたとAは、石化装置は英語しか代用していないのかと疑問に思い意見する。
「そもそもなんでこの装置がこの島にあるの?どこから来たのこの石化装置」
「装置の歴史知ってる奴がいればホワイマンの目星もつきそうだが」
「イバラを起こしたところでちゃんと答えるかは…怪しいところね」
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風夏(プロフ) - いつの日か続き楽しみにしてます^_^ (4月8日 22時) (
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作者名：クリーム | 作成日時：2023年12月29日 20時
