君の心臓の音【Dr.STONE】5.5 (ページ13)

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「おお、みんなを心配してかけてくれたのか！？さすが元巫女様だな」

「でもよぉ、本土からいくら心配でも呼び出してどうする。邪魔するだけじゃねぇか」

そんな真似ルリがするわけない。
どんなに思うことがあってもみんなのために18年間耐えてきた奴だとクロムが語る。

「それも…そうですね」

あの信頼と俺は分かってる感。
彼女とか元カノとかそう言うの！？とアマリリスは隣にいたフランソワに尋ねる。

「いえ、千空様の元奥様とお伺いしております」

その事を初めて知った大樹は千空に大声で尋ね。

「いつのまに離婚までしたんだ！！千空！！！！」

どう言う関係だと戸惑うアマリリスにクロムとAはどっから説明したらいいのかややこしい話に頭を悩ませる。

「ルリはなんか連絡したいことがあるだせ」
「ペルスウル号ならギリギリ電話できると思いますが…」
「あー、」

2人が何か言いたげな表情を浮かべるので、首を傾げながらも全員でペルスウル号にボートで向かうが、通信室はAと千空の想像通りイバラに破壊されていた。

あれだけ苦労して作ったのにとタコの様に顔を赤くして怒るクロムと違って千空はいつも通り冷静で、大樹が千空が本気で怒ってるところを見たことがないと笑う。

時間の無駄だからだ、といつもと変わらない千空にAは苦笑いを浮かべる。

「修理に何週間もかかりますよ…」

今のメンバーだけでは正直厳しいと言うAに当たり前だと千空は何のためのプラチナだとクククと大量の復活液を生成する。

「これで羽京達も復活させれんな」
「っ…」

仲間の石像をまとめてる場所にA達は復活液を持って向かうと、クロムに指摘され顔を赤くさせる。

「ねぇ、ねぇ、やっぱり羽京ってAの彼氏なの？もしかして旦那さんとか？」

洞窟でもキスされてたしと揶揄うアマリリスにAの顔がどんどん赤くなり、羽京にかけようとしてた復活液を持つ手を恥ずかしさのあまり震えさせていた。

「大切な恋人…ですっ…」

と呟くAにアマリリスは初々しさにキャキャと盛り上がる。

「勝利からの感動の再会なんだから！」
「？」

アマリリスに髪を触れられ首をAは傾げる。

「髪の毛整えただけよ！ささっ！早く復活させましょ！」

アマリリスは隣にいる大樹とクロムがAの頭に花が付いていることを指摘してくる前に急いで羽京の復活させにAの背中を押して向かわせる。