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そのころ、陸地からペルセウスに今度はキリサメが向かって来ていた。
絶妙のタイミングで駆けつけたキリサメを見てイバラはイイネ!と言いながら、キリサメに島ごと石化するよう命令をする。
「えっ…島全てですか…」
「千空さん!!」
船内の倉庫では千空を狙ったと思われた氷月の槍にAが悲鳴をあげる様に千空の名前を呼ぶが、氷月の言う通りに千空が左に避けると、氷月の槍はモズに向かう。
「!!」
氷月が味方になってくれた!?とAが驚いていると、ここにいては邪魔になると部屋から皆で即座に撤退する。
「ほら実にちゃんとしてますよ、私の仲間たちは」
追っ手の宝島軍をゲンはAから貰ったハッカ水や仕込んでる花で妖術だとビビらせ、ペルセウスから脱出する。
「もう一人で立てます…」
乗って来たボートにAは龍水にそっと下ろしてもらい、金狼やニッキーマグマの手当てをする。
「アタシはいいよ、アンタは大丈夫なのかい」
突かれた腕が上がっていない事にニッキーは気づいており、Aの肩を代わりに見る。
「折れてはないのですが…」
脱臼してしまったA肩を見てニッキーはガシッと肩を掴む。
「アタシに任せな」
「へっ…うぎゃあっ!!」
格闘家あるあるだと言って肩を慣れた手つきでニッキーは外に捻り元の位置に直す。
「な、なおりました…アリガトウゴザイマス」
自分より上手いと激痛にAは涙を浮かべながらニッキーにお礼を言う。
「っ…このまま島に戻ってなにをするんですか」
氷月が戦いやすいよう移動すると千空は言ったが、そんなことを一々気にするキャラでないことは誰もが知っている。
千空の本当の目的は島に戻り竹筒を手に入れる事、それでこの戦いが終わると笑みを浮かべる。
「竹?そうかっ…今の槍じゃあ氷月さんが…」
「あぁ」
「見ろみんなー!!党首は石像だー!!」
「!!」
周りがビックリするほどの大声で大樹が叫び、A達もその声に気づく。
「良かった!羽京さん達無事にーー!!」
羽京達党首石像回収チームが無事に任務を終えたのを見てAが安心したその時銃声が響く。
「イバラ!!お前には黙秘権がある」
一度言ってみたかったと、海に落ちた陽が最後の一発でイバラの左手に命中させ、公務執行妨害と言いたかったがその言葉が出てこず
「とにかく悪りー罪で逮捕する!!」
思わず石化装置を放し海に落してしまうイバラは絶叫する。
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風夏(プロフ) - いつの日か続き楽しみにしてます^_^ (4月8日 22時) (レス) id: a7ba8ebdd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クリーム | 作成日時:2023年12月29日 20時