君の心臓の音【Dr.STONE】3.5 (ページ29)

今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:10,923 hit

29 ページ29

「もうAを泣かせたり不安な思いもさせないし、僕を選んだ事を絶対に後悔なんてさせない。誰よりも君を幸せにするから」

緊張して声が震えそう…
Aの手を握るとAの手も少し震えていて…
綺麗なAの瞳に自分が映ってるのを見てたら余計に緊張する。

いくつになっても告白って緊張するんだな…

あれっ…待って…
告られる事はあっても…告白するのって…これが初めて！？

やばっ…余計に心臓がドキドキしてきた！！！！

「っー…」

トックンーー…トックン…とAの心音が聞こえて冷静さを取り戻す。

「恋人として僕の隣にいてほしい。付き合ってくれませんか」

涙を溜めていた瞳をAは大きくさせて

「Aが好きだよ。この世界で一番誰よりも君を心から」

みるみるとAは顔を赤くして、俯き少し黙り込むが、Aは顔を上げてちゃんと僕の目を見つめる。

「ボクも…好きです羽京さん」

声を震えさせながらAは思いを伝えてくれる。

「いつからかは…ハッキリとは分からないです。でも…羽京さんに明日も会いたいって思った時から…多分ボクは羽京さんの事が…好きだったんだと思います」

あの場所で暮らしていたあの時からだと言われ驚いてしまう。

「ずっと前から羽京さんアナタが好きです」

Aはハッキリと僕の心臓に届く様に伝えてくれるので嬉しくで強く抱きしめてしまう。

「僕もだよ君が好きだよA」
「羽京様、お取り込み中大変申し訳ないのですが」
「！！」

フランソワの存在を忘れていたと声をかけられてからやっと思い出す。

「A様が恥ずかしさのあまり気を失っております」
「えっ！？」

咄嗟にAから離れて確認すると頭から蒸気を出す勢いで顔を真っ赤にして目を回し本当に気を失っていた。

「うわああぁ！A！！しっかり！！」

Aを長椅子に寝かせてフランソワとおしぼりを額に当て大きな葉で仰ぐことになってしまった。