君の心臓の音【Dr.STONE】3.5 (ページ11)

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「口よりお得意の手動かせメンタリスト」
「口も得意よ〜」

2人を気の毒に思うなら石油のヒントでも血眼で探せと写真の山から手がかりがないか一枚一枚調べる。

「これを後で合わせて地図作るの？」
「あん？無理ゲーすぎんだろ」

テメェはこのパズルできんのかと千空はブロッコリーの拡大したバラバラのモノクロ写真を組み立てられるのかと千空は想像させる。

「マジである程度だ、所々撮れてない箇所もある」
「じゃあ石油が見つけたとしても…」
「方角だけでも分かればクソほど探索範囲が絞られる」

東西南北と撮った方角事で分けているから、バラバラにするなよと千空は脅す。

「Aちゃんから見たら全部覚えられたりして」
「あぁ、楽勝だろうな」
「ドイヒー…」

だからといってバラバラの写真を簡単に合わせられるわけでないと千空はモノクロ写真を眉間にシワを寄せてじっと見つめる。

「10枚ぐらい見ただけで目がジーマーで痛い」

文句言う暇あるなら目を動かせとパワハラだとゲンが嘆いているとフウタが鳴きAが帰ってきたと気づく。

「ど、ど、どう話しかければいいですかっ」

探索チームが村に戻り、村人が出迎える中一番楽しみにしていたAはまるで推しのアイドルの握手会の順番が来たファンの様に動揺し、龍水にアドバイスをもらっていた。

「龍水ちゃんにバレてたみたいね」
「誰でも見りゃわかんだろ」

羽京に対して露骨すぎるからなと好意がバレバレだと呆れる千空にゲンは苦笑いを浮かべる。

「早く付き合っちゃえばいいのに…」

あの性格じゃあAから告白はリーム、羽京もAに好意は間違いなく寄せているはずなのに…

「焦ったい!」

早く告白してあげなよ！とゲンは奥手な健気なAがずっと待ってるんだから！！と羽京を攻めるようにそう言う。

「年齢差考えろ、ただの犯罪だぞ」
「2人が良ければそれでいいの！」

お国を守る自衛隊様が気にしないわけねぇだろと千空は呆れる。

「滅んで法もクソもねぇけどな」

千空もとっとと付き合えって思ってるじゃんとゲンは思いながらも、龍水に背中を押させて羽京の元に向かおうとしているAを影で応援する。