入り口 ページ9
助かった！！とモグラは恐怖で泣きながらそう叫び、このまま滑り落ちたら森に戻れるとスナフキンに伝えているが…
上からギシギシと音が聞こえ顔を向けると、あの怖いヤツの手が伸びてきており叫ぶ。
「うあぁぁ！！来てんぞ！来てんぞ！！」
抱かれたモグラは切り株の幹から怖いヤツが手を突っ込んで自分たちを捕まえようとしてるとまた泣き叫び、追いつかれそうだとスナフキンに伝える。
「ぎゃああああぁ捕まった！！もうおしまいだあぁ！！」
スナフキンのリュックの紐を木の枝をバキッと折った様な鋭い手ががっしりと掴んでおり、恐怖のあまりモグラは気を失いスナフキンの肩から落ち、咄嗟にスナフキンが受け止め、小さいヤツと一緒に抱き抱える。
「っーーー！」
リュックの紐を掴み引き上げ捕まえようとする怖いヤツに、スナフキンは折りたたみナイフを咄嗟に取り出してリュックの紐を切り逃げ、吸い込まれる様に穴へと滑り落ちた。
「っーーー！！」
ピカッと目を瞑ってしまうほどの眩しい光に視界を一瞬奪われ…地面に着いた感覚を感じてもう一度目を開ける。
見覚えのある森にいつの間にか戻っており、まるで夢から覚めたような感覚にスナフキンは珍しく唖然とする。
「……」
夢ではなさそうだと、自分の腕の中で目を回して気を失ってる小さいヤツらを見て確信する。
「おや、黄泉の森から�狎犬�モノ�瓩�出てきた。珍しい」
「？」
ハープの様な透き通る綺麗な声でスナフキンに話しかけたのは、身なりに気を使った綺麗な若い女性だった。
黄泉の森とは先程の森の事か…なぜそこから来たと分かったのか…それほどまで不自然な現れ方をしたのかとスナフキンは考えていると
「会いたいヤツには会えたのかい」
「えっ…」
「アンタも死者に会いに行っていたんじゃないのかい」
ニマッと口元だけ笑ってそうスナフキンに尋ねる。
「いや、僕はただ迷い込んでしまっただけです」
「そうかい、つまらない」
身なりに合わない話し方をする女性にスナフキンは違和感を感じながらも、どう言うことか尋ねる。
「死んだ者に会いたくて黄泉の森に行くヤツがたまにいるんだよ。まぁ会って帰ってきた者なんて滅多といないけどねぇ」
笑いを堪える様にそう話しスナフキンをじっと見つめる。
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
