迷い人の魂 ページ6
スタスタと小さいヤツは周りを見ながら足速に森を歩き、危険な生き物はいないか危ないモノはないか…慎重に知っている出口へとスナフキンを案内する。
「疲れるだろ、無理して速く歩く必要はないよ」
スナフキンを早く元の森に返してあげようと小さい小幅を一生懸命速く動かす姿を見てスナフキンは後ろからそう声をかけた。
スナフキンの一歩に対し小さいヤツは三歩歩く必要があり、小さいヤツの急足はスナフキンにはただ普通に歩いているだけの速度になる。
それでもスナフキンは僕のために無理しなくて大丈夫だと優しく声をかける。
「……」
この危険な森で生き延びるにはそれなりの体力とすばしっこさが必要なんだとスナフキンに伝える事は難しいので…
ムキっと頼りのないちからこぶを小さいヤツはスナフキンに見せて大丈夫だとアピールし先程と同じペースで歩き始める。
「君はこの森の住人なのかい」
いろいろ知ってそうな小さいヤツにそうスナフキンは声をかけるが首を横にするので先程のモグラの話を聞いていたので心配する。
「君はずっとこの森にいても平気なのかい？」
コクコクと頷きながら大きな木の下で小さいヤツは足を止める。
ここが出口には思えないが…とスナフキンは見たことのないぐらい巨大な木に圧倒され唖然としながら見上げていると、小さいヤツは持っていた花束をそっと木の根に添え手を合わせる姿を見て察する。
ここで助けられなかった旅人が眠っているのかと、自分も添える機会があれば添えようと積んでいた花をスナフキンは、小さいヤツの花束の隣にそっと置いて手を合わせる。
「辛い経験をしてまた同じことをするのはとても勇気のいることさ」
そう呟くスナフキンに小さいヤツは顔向ける。
「誰でもできることではないよ」
少し俯いていた顔を小さいヤツは上げてコクっと小さく頷いてまた手招きをして案内を再開する。
スタスタと変わらず早歩きで、小さいヤツは絶対に今度は助けるという気持ちでスナフキンを出口のある巨大な切り株の前で立ち止まり指をさす。
「ここに出口があるのかい？」
スナフキンがかがめば入れるほどの木の幹に小さいヤツはスナフキンを連れて入るが…特に変わった事はなく。
何も変わらない事にスナフキンは首を傾げていると、小さいヤツは木の幹からヒョイっと出て、自分の腕をツンツンさしてスナフキンと顔を合わせる。
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
