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探しモノ ページ23

「……」

謝る様に頭を下げる小さいヤツの前にモグラはフローラを睨む

「ヘッンヘッン!!俺だってお前もアイツも大っ嫌いだ!!!!何にも知らないくせによ!!森で倒れてたお前の父親の事ずっとずっとコイツは看病してたんだぞ!!!」

「!!」


「命懸けで!!自分が食べられそうになったってな!!最後までお前の父親の看病をしてたんだ!!死んでからもずっとだずっとコイツは!!」

小さいヤツは咄嗟にモグラの手をぎゅっと繋ぎ首を横に振る。

大切な人の死に方なんて誰も知りたくないだろう。


「うっ…もっとちゃんとアナタが看病してたらパパは!!」
「ヘッンヘッン!!!!うせぇうっせぇ!あんな森に入るから悪いんだ!!危ないって知ってんのにどいつもコイツも入って来やがって!!」

小さいヤツが言えない分をモグラが代わりに言うように…ベラベラと喋る。


「っーー!!パパは好きで入ったんじゃないわよ!!ママを探してママに会いたくて行ったんだから!!」

「そんなの知るか!死んだヤツに会いに行って意味なんてないんだよ!!バーカ!!バーカバーカ!!」
「パパはバカじゃないわよ!とても優しい人よ!!ドブネズミ!!」


そう言い捨てて別の部屋に入っていくフローラにモグラはドブネズミと言われた事を扉の前で怒り、それを抑える様に小さいヤツは後ろから抱きつき抑える。


「ごめんなさい…許しておくれっ…」


おばあさんは小さいヤツとモグラに腰を下ろして頭を代わりに下げる。


「ヘッンヘッン!誰が許してンンンッ…」

モグラの口を塞いで小さいヤツは黙らせ頷く。


「ありがとうね…ロンの事を助けようとしてくれて」
「……フルフル」


助けられなくてごめんなさい。とでも言うように頭を深く下げる小さいヤツにおばあさんはギュッと抱きしめる。


「あなたのせいじゃないわ、ありがとう…本当にありがとうね…私達の探しモノを届けてくれて」

小さいヤツはおばあさんに抱きしめられそう言われ…プルプルと体を震えさせ抱きつく。


その姿はずっと泣くのを堪えていた子供の様で…


スナフキンはじっと静かに見守る。

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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー!すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります!! (2023年3月21日 12時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます!⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キノコ | 作成日時:2023年3月20日 15時

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