巾着 ページ21
「えぇ、まぁ…黄泉の森から来て」
人形を大切そうに抱きしめている小さいヤツを横目にスナフキンがそう言うと「私のパパとママに会った！？」と女の子がスナフキンの服にしがみつく。
「えっ…いや、僕はただ…黄泉の森の入り口の事で何か知らないかと…」
「嘘よ！！さっき黄泉の森から来たって言ったじゃん！！」
急に泣き出す女の子にスナフキンも驚き、何がどうなっているのかと唖然としていると…
小さいヤツが落とした人形を女の子に差し出す。
「これ！この人形にそっくりなのが！！私のお母さん！！」
さっきフリルと紹介していた自分そっくりな人形は母親だったのか、そう言って女の子は次に男性の人形を向けて自分の父親だと小さいヤツに話す。
「………」
「この人形にそっくりな人に合わなかった！？」
「いや僕は…」
小さいヤツは重たい足乗りでおばあさんのところに行くと、服をツンツンと引っ張ってあのボロい巾着を差し出す。
「これはっ…ロンのっ…息子のっ…」
「コクっ…」
ガクガクとおばあさんは手を震えさせて巾着受け取り、中身の血がついたぬいぐるみと…そしてボロボロの手紙を見て泣き崩れフローラが駆け寄る。
巾着は小さいヤツの物ではなく…以前に森に迷い込んでしまった旅人の私物だったのかとようやくスナフキンは気づく。
「おばあちゃんどうしっ…！？それ！！私がパパに作った巾着よ！！何であなたが持ってるの！？！」
そう言って小さいヤツの腕をフローラは強く掴んで睨む。
「盗んだのね！？最低！！これは私がパパにあげたものよ！！どこで奪ったの！！パパはどこ！！」
「……」
「フローラ」
「おばあちゃん！！この子が！！」
「この子は…届けてくれたのよお父さんの物を」
「えっ…」
そうおばあさんは言って小さいヤツにお礼を言う。
「ねぇ…パパは！！パパのこと知ってるなら教えてよ！！」
「……」
「ねぇ！何か言ってよ！！」
「そいつは話せないんだ」
スナフキンがそう言うとフローラは質問公式に小さいヤツを逃がさない様に腕を掴んで問いかける。
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
