楽器 ページ18
街を歩く人にスナフキンは聞き込みをし、小さいヤツはずっと後ろをついていたが…
「なかなか状況…？」
さっきまでいた小さいヤツが後ろにいないことにスナフキンは気付いて周りを見ると
「あんなところで…」
小さいヤツが古びた店の前で足を止めていました。
この街に来て何かに興味を持って足を止めているのを見るのは初めてだと、スナフキンは何が気になっているのかとそっと近づく。
近寄るスナフキンにも気づかずに、小さいヤツは古そうな楽器屋のガラスケースに置かれている商品をじっと見つめていた。
ハープにバイオリンフルートに…沢山の楽器が並んでおり小さいヤツは真ん中にデカデカと置かれているハープをじっと見つめていた。
「これが気になるのか」
「！！」
そっと声をかけたつもりだったが、小さいヤツは逸れてたかと驚いて謝るようにスナフキンの足元に来る。
「中を見ていくかい？」
フルフルと首を横にする小さいヤツにスナフキンは我慢は自分を見失うことになると伝える。
「やりたい事は我慢しない方が良い、いつか後悔してしまうよ」
「…コクっ」
「見に入るかい？」
「コクコク」
「じゃあ入ろう」
そう言って二人で楽器屋の中に入ると見た事のない楽器で溢れ、腰の曲がった老人がゆっくりと奥の部屋から出てくる。
「すみません、少し見たくて」
「ペコっ」
「ほっほっ、構わんよ。よくこんな入りづらい店に入って来たねぇ旅人さん方」
よく旅人だと分かったなと言う顔をしていたからか、お爺さんはまた穏に笑いずっとここに住んでいるから知らないヤツはいないと言って椅子に腰掛ける。
「何か奏でたいものがあれば触ってくれて構わんよ」
「ありがとうございます」
小さいヤツは珍しくはしゃいでおり、楽器を見て目をキラキラさせていた。
「あの小さいのは楽器が好きなのかい」
「そう見たいですね、あんなに喜んでる姿は初めて見ます」
二人で幼い子供でも宥める様に小さいヤツを見守っていると、小さいヤツはオカリナの前で立ち止まる。
「おやっ…それが気になるのかいおチビさん」
「コクコク」
「悪いねっ…オカリナは試し吹きはできなくてね、他の楽器はどうかね？」
オカリナは口元を変えることが出来ないから、試し吹きすると商品として売れなくなるから…と申し訳なさそうにお爺さんは言って、他のを小さいヤツに勧める。
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
