名前 ページ15
魚に負けそうになって悔しかったのか、バケツの中の囚われた魚を満足そうに見つめ、小さいヤツは森で見つけた木の実を大きな葉っぱに沢山集めたのをスナフキンに見せる。
「それを取りに行ってたのかい？」
「コクッコクッ」
森に何をしに行ったかと思っていたが…
食料調達かとあまり見た事のない木の実だが食べれるのか…？と考えていると「どうぞ」と言う様にスナフキンの手のひらに小さい木の実をコロコロと置く。
「いいのかい？君の食料だろ」
「コクコク」
「ありがとう」
残りをパクパクと自分の口入れて食べる姿をスナフキンはマジマジと見つめる。
布越しに食べている…いや、手で口元が隠れてよく見えない一体どうなってるんだと小さい不思議なヤツを隣で見つめる。
視線が気になったのか小さいヤツはスナフキンに顔を向け首を傾げるような素振りをし、木の実がもっと欲しいのかとスナフキンは勘違いされ木の実をまた差し出される。
「いや…欲しいわけではないんだ」
「？」
「いつも食べているのかい？」
「コクッコクッ」
あまり見たことない木の実で食べれるか不安だったがスナフキンはせっかくくれた物だと一つ口に入れ甘い果肉に驚く。
「美味しいよありがとう」
「コクッ」
こうして一人で生きてたのかと、小さいヤツの私生活を知りながらスナフキンは先程動物から聞いた情報を話す。
「行ってみるかい？そのフローラと言う女の子がもしかしたら入り口の手がかりを知っているかもしれない」
女の子の名前をスナフキンが口にした時小さいヤツはコクッコクッと激しく頷いた。
釣れた魚を焼いてスナフキンが食べている間、小さいヤツは木の実を食べ終わりボロボロの巾着をギュッと抱きしめていた。
中には何が入っているのか…さっきよりもずっと大切に持っている巾着に名前が刻まれていたので読み上げる。
「君の名前はロンって言うのかい？」
フルフルと小さいヤツは首を横に振って立ち上がり、被りもを少しだけ捲り裏生地を見せられる。
そこには見た事のない字が刺繍されており、それを指さすのでこれが小さいヤツの名前なのかと尋ねる。
「コクッコクッ」
「そうか……でも、僕には分からない」
ガーンと言う分かりやすい反応を見せ巾着を持ってその場に座る。
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
