旅の始まり ページ13
スナフキンは黄泉の森で出会った小さい生き物を森に帰すため、南の方へ向かって黄泉の森の入り口を探す旅を共に始めました。
旅に慣れているスナフキンですが、誰かと旅をする事は初めてで…
自分の足元でテケテケと歩く小さいヤツの存在をたまに忘れてしまい…
「！？」
「悪い！」
「コクッ」
足で何度か蹴って転ばしてしまったり…
「！？」
「あっ…」
静かで日当たりもいい川もそばにあり釣りもできる。
ここで休憩するかとカバンを下ろしいきなり座り込み小さいヤツを驚かせてしまう。
「ここで休もうかと思って」
そう言うとコクコクと頷いてその場にベタっと小さいヤツは休んでいるのか座り込む。
「……」
釣りをしている間小さいヤツは特に隣で何かするわけでもなく、ただ静かに一点を見つめてボーーとしている。
「何か無くて困ってる事はないか」
いきなりの出発で荷物一つ持っていない小さいヤツを心配してそう声をかけると、被り物をゆさゆさと揺らしポトっと中から何か落とす。
「それだけでいいのか？」
「コクコク」
小さいヤツの手のひらサイズぐらいの黒い石と小さい布袋を見せられる。
何か思い出深いものなのか…
「休む時はどうするんだ？」
雨風を凌ぐ何かなければ寝る時困るだろとスナフキンが尋ねると近くの木の小さい幹にスッポリと体を入れ横になったり…
その辺りに落ちてる木の枝を拾い…
地面に枝を何本か先ほどの石を使ってトントンと叩いて刺し立てる。
それにツルを巻き付け大きめの葉っぱをツルの間にはさみ器用に葉っぱのテントを作りジャーンと見せる。
石は道具だったのかと石を使ってなんでもする小さいヤツにスナフキンは感心する。
「石は道具なんだな」
「コクッ」
黄泉の森ではその場その日暮らしな生活をしていたのか色々と小さいヤツは手慣れており…
「ここでしばらく休むつもりなんだけど」
「コクッコクッ」
何処か行ってくると言うように森をさして手を上げられる。
「一人で平気か？」
「コクッ」
テケテケと一人で茂みに入って行く小さいヤツを見届け、スナフキンは腰を下ろし釣を再開する。
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
