騎士王と姫【炎炎ノ消防隊】 (ページ8)

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消防官新人大会ページ8

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『……まだ５時か……。』

いつもより早く目が覚めてしまった。

今日は、その年の新人がその技量を競う
“消防官新人大会”がある日だ。

自覚はないけど、やっぱり緊張してるんだな…。

『…水でも飲みに行こう…。』

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台所へ行くと、そこには先客がいた。

『森羅？』

森羅「お、Aか。どうしたんだ？」

『何か目が覚めて、水でも飲もうかと思ったん
だけど……森羅は？』

森羅「俺もだ。今日は新人大会だからな…。」

どうやら、森羅も同じ理由のようだった。

『そう言えば、新人大会ってどんなことするん
だろう？』

「桜備大隊長の話だと、救助訓練みたいなもの
らしい。…まあ俺の場合、この炎で飛べばいいん
だけどな！」

森羅は、足から少しだけ炎を出した。

飛べるなんて…ちょっとずるいな。

そう思いつつ、私はその炎の威力を操作して鎮火する。

『ずるい……とは思うけど。
私は、第二世代も第三世代も……能力の有無も
関係ないと思ってる。
だから、森羅に負けずにやってみるよ。』

私がそう言うと、森羅はいつものように笑って
みせた。

森羅「お前らしいんじゃねぇの？
今日は、俺もアーサーもライバルだからな！」

『もちろん。負けないよ！』

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