騎士王と姫【炎炎ノ消防隊】 (ページ4)

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__夜想曲ページ4

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第８は思ったより広く、様々な部屋があった。

しかしやはり、特に気に入ったのは礼拝堂だ。

茉希「ここが礼拝堂です。」

『うわぁ……ステンドグラスがすごく綺麗…！』

教会らしい、花をかたどったものはもちろん、
消防隊が焰ビトを鎮魂する様子も表されていた。

アイリス「私は毎朝、ここで太陽神様に祈りを
捧げているんです。
…ピアノはこれです。Aさんが弾きたい時にいつでも弾いてもらっていいですよ。」

『えっ、いいんですか？』

アイリス「ええ！もちろんです。」

茉希「そうだ！大隊長から、『今日はAにゆっくりさせろ』って言われてるんです。
よかったら、この後ピアノを弾いたら？」

アイリス「Aさんのピアノ、私も聴いて
みたいです！」

『訓練校に入ってからは全然弾いてなかったので下手だと思いますが、それでもよければ…！』

ピアノを、それも人前で弾くのは本当に久しぶりで緊張してしまう。

お二人の期待に答えるため、私は部屋から楽譜を取ってきた。

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『お待たせしました！
これは結構有名な曲なので、聴いた事があるかもしれません。』

今から弾くのは、フレデリック・ショパン作曲のノクターン──夜想曲第２番。

かなり有名で、ほとんどの人に聴き馴染みがあるだろう。

緩やかで、まるで空から光の粒がきらきらと
降っているかのような曲。

それだけではなく、カデンツァが最後に現れ、
飽きることはない。

聴く人はもちろん、奏者をも楽しませてくれる
曲なのだ。

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