__笑顔の裏 ページ27
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茉希「…うん！A、大分強くなったわね！
じゃあ次はアーサー！」
『ありがとうございました！』
私が森羅や中隊長の元に帰ると、二人は
プリンセス火華さんのことについて話していた
ようだった。
火縄「あいつらは、違法に焰ビトを研究していたようだ。」
森羅「それなら人体発火現象の原因を掴んでいるかもしれないと…！？」
火縄「ああ。それを得るために、強行手段を取るつもりだ……強引にでも突入する！
森羅の足とアーサーのプラズマは役に立つ。
A、お前の“威力操作”もだ。この間の
対 節男宮本のときはよくやった。」
『はい、ありがとうございますッ！』
中隊長に誉められた……嬉しい…！
茉希「アーサー、お疲れ様でした。次は森羅の番ですね！」
火縄「…森羅なら、中庭に忘れ物を取りに
行ったが？」
茉希「エ……中庭では今、シスターが禊をして
ますよ！？」
禊……って嘘！！
『わ、私 森羅を止めてきます！！』
───────
『どこ、森羅！中庭では今……あ！』
見つけた。でも……
『遅かった…。』
廊下には森羅と、修道服を軽く羽織ったアイリスさんがいた。
森羅「本当にすみませんでした！！」
アイリス「いえ、私の方こそ不注意でした…。
訓練、お気をつけてくださいね。」
森羅「…あの、シスター。
何かお困りではありませんか？」
アイリス「え……」
森羅のその問いに、シスターは戸惑ったような
表情を見せたが、にこやかに笑って答えた。
アイリス「ありがとうございます。
…では、失礼します。」
しかしその笑顔は、どこか違和感を感じさせるものだった。
そう言えば、今日は少し元気が無さそう。
昨日 第５と何かあったんだろうか…。
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作者名：九陽 | 作成日時：2020年9月21日 9時
