__終幕 ページ14
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……“ジョーカー”の仲間に入れてやるって……
一体、あの男は何者だったの…!?
森羅「───早く!ここから逃げるぞ!!
…そうだ、A!」
『えッ!?』
急に名前を呼ばれて驚く。
森羅は、私にある事を任せたのだった。
森羅「お前はこの建物内にいる人を外に
避難させろ!
それと、隊長への報告と説明も頼んだ!」
『うん…任せて!』
森羅「もし誰もいなかったら 先に外へ逃げろ!
負傷した隊員とこいつらは俺が助ける!
……行ってくれ!」
森羅の焦りようを見てもう時間がないと悟った
私は、部屋の外へ飛び出す。
……“ジョーカー”との戦闘の音は、部屋の外にも聞こえているはず。
それでも誰も入ってこないと言う事は、近くには誰もいない…?
目を閉じて集中し、人の気配を探す。
────1人だけいる。この道の先だ。
道を進んで気配の主である隊員を見つけた私は、その隊員と共に外へ出た。
次の瞬間、
『───ッ!!』
大きな爆発音が聞こえた。
森羅達らしき人影が空を舞うのが見える。
何とか爆発する前に脱出できたようだが……
全員空中に放り出されたらしい。
飛行できる森羅と 第1の大隊長と思しき人に
抱えられた環はいいが、アーサーだけは為すすべなく自由落下している。
桜備「A!無事だったか!」
『桜備大隊長!はい、何とか……。
でもアーサーが…!!』
中での様子を、大隊長に手短に説明する。
すると大隊長は大きな布を取り出し、中隊長、
茉希さんと一緒に広げた。
桜備「お前もこれを持て!アーサーを受け止めるんだ!」
『はい!!』
そして桜備大隊長は、空を舞うアーサーに向けて叫んだ。
桜備「臆するなアーサー!第8魂を見せろ!」
アーサー「第8魂って…ただ自由落下してるだけ
だぞ……」
そんなアーサーの声が聞こえた直後、私は腕に
強い衝撃を受けた。
アーサーが落ちてきたのだと分かって冷や汗が
出るが、彼は何とか無事のようだった。
アーサー「いってェ…!!
全員筋肉ダルマでよかった……。」
茉希・A「「 誰がゴリラサイクロプス
じゃい!!!」」
アーサー「言ってねェ!!」
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作者名:九陽 | 作成日時:2020年9月21日 9時