騎士王と姫【炎炎ノ消防隊】 (ページ12)

今日:31 hit、昨日:7 hit、合計:107,487 hit

__不穏ページ12

____

歩き出した環に走って追い付こうとする……が、

環「わ！？」

『何か……っ、床が！？』

急に床が抜けて対応できず、二人とも下の階に
落ちた。

環「にゃーー！！」

『痛っ！……くない？』

しかし、１階分落ちた程の衝撃はなく驚く。

環「はァ……びっくりしたァ…。

……！この先、嫌な気配が…すごく嫌な危険な
香りがする…！」

『環…？』

二人で道の先を警戒するが、何故か下から声が
する。

アーサー「…俺は騎士形の座布団ではないぞ。
早くどけ。」

『アーサー！？』

何と私達はアーサーの上に落ちたようだ。

…そりゃ大して痛くないはずだ。

しかし混乱した環はアーサーを殴っている。

環「何で下にいるんだド変態！！！」

『ちょ、環！？』

アーサー「俺は騎士形のサンドバッグでもないぞ。」

しばらくして、私はアーサーと、落ち着いた様子の環と一緒に先を進む。

すると突然地鳴りがし、幸運にも向かっていた
部屋の壁が割れた。

『よし、これで向こうの部屋に…！』

先の部屋に突入しようとするが……

環「Aッ！！」

アーサー「危ない！」

炎がこちらへ飛んできていたのだが、アーサーがエクスカリバーで斬ってくれた。

アーサー「あまり一人で突っ走るなよ。見てる
こっちの身にもなれ…。」

『う、ごめん…。』

そして部屋を見ると───

───そこには、傷だらけの森羅がいた。

_____