__特別な曲 ページ29
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『“詩人”って言うのは詩が上手い人の事だよ。
前にも言ったかも知れないけど、ショパンの曲
からは感情が溢れ出てるんだ。
だから、曲を詩に例えて名前が付けられたの。』
アーサー「お前はいつも色々な曲を弾いてくれるが……確かに、明るい曲に暗い曲、どちらもあるな。だが、俺の一番はやっぱり“軍隊”だ。
何せお前が選んでくれた曲だからな。」
『それなら私はノクターンかなァ。私らしい曲だって言ってくれたし………あ、』
そこで、私はふと言葉を止める。
思い出したのだ、
『…実はね、アーサー。
ノクターン、“軍隊”とそれからもう一つ、私に
とって特別な曲があるんだ。その曲はね……』
───と、伝えようとした時だった。
『…これ、は…!!』
不意にどこからか、ピアノの音が聞こえた。
私は激しく動揺する───聞こえてきた曲が、
今まさに話そうとしていた曲だったからだ。
『ねぇアーサー、この先には何が?』
アーサー「確か、誰でも弾いていいというピアノがあるはずだが…。この音は、そのピアノから
なのか?」
『うん、多分…。向かってみてもいい?』
アーサー「もちろんだ!行こう!」
私達は、博物館の出口近くにあるそのピアノへと向かった。
…この曲、この音、そしてこの気配。確かに覚えがあるものだ。
まさか、演奏者って…!!
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九陽
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九陽(プロフ) - Shioさん» コメントありがとうございます! 嬉しい……励みになります…!! (2021年6月28日 7時) (レス) id: bdb6338ed9 (このIDを非表示/違反報告)
Shio(プロフ) - すごい好きです…!自分のペースで投稿頑張ってください!! (2021年6月27日 12時) (レス) id: cf11a0ff06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九陽 | 作成日時:2021年3月6日 13時