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恋に近さは関係ない! ページ46

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「はい、Z君。」

「ああ、Aさんありがとう。」


作成した書類を丁寧にファイルに入れ、彼に手渡す。生徒会室という堅苦しい室内は意外と和やかである。男女比は半々で人数も14名と意外と多人数である。因みに内訳は、

生徒会長、副会長、書記長、書記長補佐、会計長、会計長補佐、部活連盟長、部活連盟補佐、庶務長、庶務長補佐(雑用というよりも補欠の意味合いが強いように思う。)広報部長、委員会活動連盟長、委員長活動連盟補佐である。

私は庶務長でしばしば彼がワザとサボっている書類を仕上げていく。学校での距離は人目もあり、彼とはあまり綿密には接しない。彼の書類とはよく見つめあっているけど。それも家の門をくぐるまで。

「んんー。Aー。」


家では彼は甘えたになる。家の事情で彼とは同棲している。まあ、簡単に言えば許婚だからだ。それぞれの親が決めたことで、私たちもそうとは知らず、既に恋仲同士だったので受諾した。

勿論、今はカレカノという立場で収まっている。しかし、由緒ある家系といっても人柄に関係があるかと言われればそうでもない。私は間違いなく学校一地味であると自負している。私はキラキラした女の子たちが少し苦手だ。

だが、彼は学校一の秀才であり、イケメンだ。彼に恋仲の女子がいて、さらには許婚ときたら、密かにある彼のファンクラブの皆様が発狂しそうだ。邪教を作り出す人間が今現在隣にいる。学校中が大騒ぎになり、広報部長が号外を出しそうだ。

だからこそ、関係がバレないように赤の他人として学校では接している。けれど家ではその反動なのか、彼は甘えたになり、距離も学校よりずっと近くなる。物理的にも精神的にも。

けれどそれでさえ辛くなってきた。もう少し彼と長く近く一緒にいたい!

「A」


彼が甘く妖気を纏った声で私の名を呼ぶ。震えた吐息に艶があるのは気のせいか。彼は生徒会長という重い役職のおかげで相当お疲れのようだ。

彼は私の背に覆いかぶさり、腕を胴体に絡めてくる。こういう私しか知らない彼の一面も好きだ。生徒会長の彼も勿論好き。恋という情緒に距離などというものは関係ないのだ。近くても遠くても彼との気持ちは通じ合っているのださら。

視界の端の散光→←この手にその温度を


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(´・ω・`)Love(プロフ) - 鵯さん» リクエスト消化してくださりありがとうございます!流石鵯さま、期待以上のお話が読めて嬉しい限りです。良ければまたリクエストさせてくださいね。ありがとうございました! (2017年12月29日 19時) (レス) id: e516045fa3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - (´・ω・`)Loveさん» 大丈夫ですよ。ありがとうございます。気長にお待ちくださいませ。 (2017年12月28日 21時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`)Love(プロフ) - 鵯のさえずりというページは消されたみたいですけど、リクエストってまだ受け付けてますか?もし大丈夫でしたら飴の出てくるほのぼのとしたお話が読みたいです!……こ、こういうリクエストも平気ですか? (2017年12月28日 10時) (レス) id: e516045fa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年12月20日 18時

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