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山姥切国広 ページ2
近侍である山姥切国広が審神者部屋で見つけたのは、病院の診断書なるものだった。
病名や治療法等、長ったらしい文章が連なっている。
そんな中、彼の目をひいたのはAが走り書きしたのであろう一言だった。思わず部屋を通りがかったAを呼び止める。
"余命ひと月”
「次の審神者さんへの話はついてるから、その時はよろしくね」
何故だ。こんなに元気ではないか。余命僅かなど……
「この本丸で過ごせてほんとに楽しかった」
そんな言葉、まだ聞きたくはない
「皆かなり強くなったし、これで私も安心できるよ」
何もー
「何も……言うな」
気づけばAは彼の腕の中だった。泣きだしそうな顔は見せずに続ける。
「俺はあんたに……あんただけについていくと決めたんだ」
ー初めまして、山姥切国広さん
「向こうなら、時に干渉されることなく生きられる」
Aは彼に全てを委ねた。だんだんと意識が遠のいていくー
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作者名：ホタルイシ | 作成日時：2018年10月10日 18時
