俺の部下は男性恐怖症【文豪ストレイドッグス】

出張1 ページ29

Aside


中原「じゃあ、行ってくるわ。」

私「あ、い、いってらっしゃ……んっ」


いってらっしゃいと言おうとすると、腕を引かれ、口付けられる。

こういうとき、いつもはすぐ離れるのに今回はそうじゃない。

舌を入れるわけではない。


しばらく唇を重ねた後、中原幹部は私の首筋に噛みつき、独占痕を残して出た。


私「ず…………ずるいです……。」


赤くなる顔を冷ましながら、そんなことを呟いた。

そんなことされたら、一週間耐えられなくなってしまう。

ぱんっと顔を叩いて、切り替える。

私も頑張らなきゃ。


中原幹部は一週間、東京の方に行かれる。
補佐も付いていくほどでもなく、私は残された。

辛い……


え、中原幹部が家を出てまだ三分しか経ってないよ。



私「大丈夫……かな……？」





ーーーーー


そのころ↓



中原中也side



中原「あーーーーーーー帰りてぇぇぇ」

部下「(まだ車乗って一分も経ってない！！)」

あーーーーーーー


憂鬱の言葉の意味を、今この身をもって知った。


今すぐAを見てぇ……

抱き締めて口付けて、あわよくば抱きてぇとまで思うようになった。


俺一週間大丈夫か……？

さっさと仕事済ますか……

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