キメツ学園に転校したら溺愛されました。

転校5日目 ページ5

正直、驚いた。




こんな答え方をした教師、見たことがなかったから。




だいたい、“そんなことないよ”だったし。




嘘ばっかりの言葉だった。





でも、この教師は違う。





言葉の重みが、




感情の込め方が、




生徒への向き合い方が、




全てが違った。






この人なら、私は好きになれるかもしれない────。




ふと、そんなことを思ってしまった。





煉獄「A少女がそう思うなら、そう思えばいい。




だが、俺はそうは思わない。優しく、穏やかで、可愛


らしいA少女が、俺は好きだ。」





顔に、熱が集中するのがわかった。



私は、顔を隠すことしか、出来なかった。




………ふと、気になった。





『あの、授業って何分から始まるんですか？』




煉獄先生は、ニコッと笑った。





煉獄「今から10分前だ！」





『遅刻じゃん！！！！！』





嘘だろ？！？！

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