7話 ページ9
ーー翌日。
『…まじかよ…』
思うように働かない頭、そしてダルくて起き上がることの出来ない体。おかしいと思い熱を計るとなんと38,5度。完璧なまでの熱だ。
『…休んで、らんねぇ……』
だが、起きた時にはもう予定の時刻の五分前。ここからでは早くても10分はかかる。それなら尚更急がなければ。
『おわるまで、持ってくれ…』
俺は着替えながら柴乃のスマホに、寝過ごした、少し遅れる。と文面を送り、急いで準備をする。
食欲はなかった為ポカリと薬。あとマスクを持つ、そしてスマホと財布を手に持ち家を出た。
『(薬はついてから飲んだ方が時間の短縮になるな…。)』
タクシーを捕まえて、行き先を言って走らせてもらう。今頃柴乃は変なやつに絡まれてはいないだろうか、そんな不安が頭にちらつきながら急いでいた。
「お客さん、顔色悪いけど大丈夫かい?」
運転手がそう聞いてくる
『えぇ、大丈夫ですよ。今日は外せない用事があるのでね…』
と返しておいた。それから10分後、uuumの事務所前につく。するとそこには___
『っ、!!!』
すこし怯えているのか…?そんな感じの柴乃と、見覚えのある奴らがいた。
『っ運転手、これやる、釣りはいらねぇから!』
俺は運転手に五千円札を渡してタクシーから飛び出した。体が重い、うまく動かねぇ、でも、それでも。俺は柴乃に駆け寄った。
_『柴乃…待たせた』
笑ってそういう。メンバーを安心させんのも、リーダーの役目だから。心配、かけらんねぇんだ。
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