2人のエースを支える君は【白布賢二郎】

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｢太一〜、なんか今日気持ち悪いくらい機嫌良くない？｣

｢ああ、賢二郎っすか？｣

｢そうそう。絶対昨日あの後なんかあったよね〜｣

｢まあ、そんな感じじゃないっすか？｣

｢いーなー、バスケ部の時瀬Aちゃん！全校生の憧れだよねぇ｣

｢っすね｣

｢俺もあんな彼女欲しかったなぁ｣

｢天童さんには絶対あげません。｣

｢うわ！！賢二郎いつからいたの｣

｢最初から全部聞こえてました｣

｢あちゃ〜｣






天童さんと太一の会話が聞こえてきて、昨日のAの事を考えて上機嫌にならないわけが無いだろうと天童さんたちは何も悪くないけど内心何故かイラっとしていた。







｢てか、”天童さんには”って俺以外だったらいーのかよ！｣

｢駄目に決まってるでしょう！！｣

｢Aちゃん絡むと賢二郎怖ぇよぉ、若利くん｣

｢そうなのか｣

｢獅音くんもそう思わない？｣

｢昨日の帰りの時点で思ってたよ、俺は。｣

｢でっしょ〜？｣

｢ある意味弱点だよな｣

｢お前が1番信用ならないんだよ太一｣

｢はあ？俺？｣

｢いつも俺を呼ぶ時にワンクッション置いてAと話すだろ、ヘラヘラして｣

｢だって可愛いし、お近づきになりたいじゃん｣

｢ならなくていい！｣

｢そんなことでいちいち突っかかってると身が持たないよー、賢二郎｣

｢どういう意味ですか？｣

｢これからAちゃんとお近づきになろうとして話しかけるヤツら増えるよってこと｣

｢？｣

｢だって、ほら！テスト終わったら体育祭だもん｣









白鳥沢学園の体育祭とはつまり、スポーツはもちろん恋愛すらも戦争と化す_______。

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