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『…ねぇ。誕生日プレゼント、何か欲しいものとかある?』
「………え?」
それは何気ない日、いつものように2人で小さなテーブルを囲いカレーのお皿を並べて食べていた時に
姉ちゃんから思いもよらない声かけが来た為、スプーンを握っていた自分の手は一瞬止まっていた。
『…特に欲しいものがなかったら、勝手に選んでくるからいいけど。』
「…………。」
…しかし、昔とは違ってゲーム機やお菓子などこれと言った欲しいものがあるわけでもないのが本音であり
_誕生日プレゼント、何がいい?_
ダメやなぁ、俺。
そう提案してくれた姉ちゃんの姿がどうも昔の姉ちゃんと重なってしまってな
その姿に驚きが隠さなかったと言うのが本当の反応ではあったのだが。
「何でもええで!姉ちゃんが選んだものでええから!」
『……わかった、要らないものでも文句言わないでね。』
文句なんて言わんよ。
姉ちゃんが選んでくれたものなら、何でも嬉しく受け取る
年齢が上ると共に、どこか恥ずかしさと照れくささを感じてしまいそうとまでは言えなかったが…
自分も高校生になったらアルバイトを初めて、自分で稼いだお金で姉ちゃんへのプレゼントを買いたいと思っている。
「姉ちゃんは、何が欲しいん?」
『……ん?』
姉ちゃんはまさか質問返しをされるとは思っていなかったのだろう。
少し首を横に傾けて不思議そうな顔をこちらに向けていたので…
「誕生日プレゼントやって、何が欲しいん?」
そう口にするが、返ってくる返事は分かっている。
"いらない"の一言で終わらせるのは目に見えている事だから…
それか、無視のどちらかだとは思うのだが…
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『コネシマが選んだ、ペンが欲しい。』
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なるほど。
これはきっとまぐれだとは思うのだが…
何でこんなにも、姉ちゃんは昔の姉ちゃんのままなのだろうと。
それまでの記憶だってないし、性格だって雰囲気だって全く変わってしまったのに…
なんで、こんなにも…
『シッマからのプレゼント、楽しみだなぁ!』
何で、忘れさせてくれないのだろうと。
1人で答えのないものに問う事しかできないのが、1番もどかしいんよな。
☑誕生日に欲しいものを聞く
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空白(プロフ) - お久しぶりです😭そして更新ありがとうございます!!大好きな作品なのでなかなか更新されなくて心配しておりました。またこの物語を見れるということに感動してます。今後とも更新待ってます。 (2022年3月19日 21時) (
レス) @page25 id: 996078a51c (このIDを非表示/違反報告)
sora鬱(プロフ) - あ"ぁぁぁぁぁぁぁ、目から滝がぁ…、これからも応援させて頂きますぅ！！ (2021年5月21日 22時) (レス) id: bcac0815df (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - なんとなーーーく、予感がしていたのですが的中……二人とも幸せになってくれ…… (2021年5月18日 15時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - ああああぁぁ二人とも幸せになって……(´；ω；`)これからも応援してます！ (2021年5月16日 19時) (レス) id: d8d8e5f403 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - だめやぁぁぁ。番外編でも泣いてまうぅぅぅぅ…本当に好きです。これからも応援してます！！！！！ (2021年5月16日 6時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
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