【wrwrd!】偽りのお姉ちゃんでも愛はある。番外編【kn】

夢。 ページ24

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「…何で動けへんのや!!!」




もう、失いたくないのだ。
あんな思いはもうしたくないのだ。

ひどく転倒した故の身体の痛みが辛くて…
でも、それ以上に姉ちゃんを失った痛みは言葉では表現できない程であったのだ。

嫌や…やり直しだなんて2度とないチャンスを無駄にしたくない、お願いや動いてくれ俺の足…




もう二度と…




「もう二度と!!大切な家族を失いたくないねん!!」




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『こんな所にずっといたら風邪ひいちゃうよ?』


『よし!早く家に帰ってシッマの作ってくれたご飯、食べよっか!』




それまで自分に打ちつけるように感じた雨は一粒もなくなり、それ共に聞こえてきたその声はひどく懐かしく、誰よりも優しくて…


ゆっくりと顔を上げるとそこには…
自分が、何度も悔やみ続けてはずっとずっと探し続けていた…





『ここまで来てくれたなんて、さてはお姉ちゃんが恋しくなっちゃったのかな?』


「…………っ!」






俺にとって大切で、理想で自慢の


__姉ちゃんだ__






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