【wrwrd!】偽りのお姉ちゃんでも愛はある。番外編【kn】

見える現実と夢。 ページ23

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『今日なんだけど、バイトが夜遅くまで入ってて夜ご飯作れないからよろしく。』


「おん、それぐらい別に問題ないで!姉ちゃんが食べたいご飯作って待っとるから!」




これは、私が夢に見ていた朝の光景であり。
ずっと望んでいた日々であった。




「姉ちゃん!今日の夜、高確率で雨やって。」


「傘忘れんといてな。」




終わってほしくないと願えば願うほど。
この夢が現実なのではないかと思い込んでしまう。





ねぇ、シッマ。

もう終わりにしない?




お互い無理し過ぎたよね。

お互い沢山苦しい想いをしたよね。






多分、忘れているようだけど明日は貴方の誕生日。
この日は私たちの運命が変わった日。





私はお姉ちゃんだからさ、間違った方向に進もうとしている弟を叱るのは当然の役割だよね。

お姉ちゃん、叱るのはあまり得意ではないからさ。
シッマとは仲の良い姉弟でありたいからさ。






でもお姉ちゃんとして、頑張らないとだよね。





どんなに血が繋がっていなくても。
私達は家族だもんね。







『ねぇシッマ。起きて…もう朝だよ?』







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この世界は、今見ている貴方の夢である事を伝えないとだよね。





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貴方のお姉ちゃんとして生きる日まで


残り、20時間。

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