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Soya



『おいしぃ〜』


目の前でクレープを美味しそうに食べるA。
これを見れるのは、俺と雄登だけの特権だと思ってる。




初恋が高校生まで続くのかと聞かれたらそれは無いと思う。
でも俺の初恋はAで今の好きな人もAだ。
だけど、17年間ずっとAのことが好きなわけじゃない。
小学校でも中学校でもAじゃない別の好きな人は俺にも雄登にも居た。
なんなら、中学では俺にも雄登にも彼女は居たし、Aにも彼氏がいた事はある。



『蒼弥食べる?』

蒼弥「俺はいいよ」



でも、俺と雄登は何かが違った。
どんな子を好きになっても、自然とAと重ねてしまっていた。
いつも頭の片隅にAがいた。
俺は中学を卒業して、高校が離れてやっと気づいた。
やっぱり、Aが1番好きなんだって。



『蒼弥って学校で何してんの?』


クレープを食べ終わったAがクレープを包んでいた紙を綺麗に畳みながら聞いてきた。


蒼弥「ほぼ寝てる」

『勉強は?』

蒼弥「家で教科書見れば大体分かる」

『蒼弥って以外に真面目だよね』

蒼弥「いつも真面目だろ」

『殴り合いしてるのに何が真面目よ』

蒼弥「俺はいつも売られた喧嘩を買ってるだけ」

『喧嘩なことには変わらないでしょ?』

蒼弥「俺からは絶対しないから」

『まぁそうだけど』


クレープの紙を畳み終わったAは捨ててくると言い、席を立った。


Aが戻ってくる間にスマホを見ると、ちょうど電話がかかってきた。


蒼弥「もしもし?」

龍斗"あ、ガリさん?今どこ?"

蒼弥「今ショッピングモールに居るけど。なんかあった?」

龍斗"今学校に黒高が侵入して来てさ、3年生達がやり始めちゃってさ…"

蒼弥「作ちゃん達は大丈夫なの?」

龍斗"俺と大光はまだやってないけど、黒高が言うにはまだ来るらしいんだ。"

蒼弥「…やばいな」


作ちゃんとの電話中にA が戻ってきて、電話をしてる俺を気遣って静かに座って待っている。


龍斗"ガリさん、今から来れない?"


作ちゃんにそう言われることは何となく予想は着いていた。


蒼弥「でも…」


そう言いながらAの方を見ると、電話の内容が聞こえていないAは首を傾げて俺を見てきた。


今Aを1人にはできない。

でも、作ちゃん達の方も心配。

俺にとって、最悪な2択だった。


Aも作ちゃん達も俺の大切な人だから…

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Rin(プロフ) - えむちゃんさん» コメントありがとうございます!これからも楽しみにしていてくさだい! (2022年5月1日 23時) (レス) id: b91e24b9f1 (このIDを非表示/違反報告)
えむちゃん(プロフ) - 続きとても気になります♪♪那須くんとの絡みたくさん楽しみにしてます(*^^*)更新頑張ってください! (2022年4月26日 12時) (レス) @page14 id: f39b1306e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rin | 作成日時:2022年3月17日 13時

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