不良と真面目

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蒼弥「なんで買い物？」

『この後学校戻らないでしょ？』

蒼弥「何も無ければな」

『じゃあいいじゃん』

蒼弥「めんどくせー」

『幼馴染のお願い事くらい聞いてよね〜。うちら学校違うんだし、たまにはいいじゃん』

蒼弥「危なくね？」

『蒼弥が居るから危なくないよ』


私が蒼弥に向かってそう言えば


蒼弥「…まぁ、たまには…な？」


なんて、照れながら返してくれる。


『やった！』

蒼弥「雄登と母さんに連絡入れとけよ」

『はーい』


前に作ちゃんから聞いた話だけど、蒼弥と雄登はこまめに連絡をとっているみたい。
内容は教えてくれなかったけど…
やっぱ、男の友情っていうのもあるんだね



蒼弥「てかどこ行くの？」

『いつものショッピングモール！』

蒼弥「はいはい」



昔から行き慣れてる近くのショッピングモールに向かう。
2人だけで歩くのは久しぶりだし、2人で電車に乗るのも久しぶり。
でも蒼弥はさりげなく車道側を歩いてくれるし、電車の中でも私を優先的に座らせたりしてくれた。



『蒼弥、変わんないね』

蒼弥「急になに、」

『なんでもなーい。あ、今日の夜ご飯食べに来なってお母さんが』

蒼弥「店？」

『そう』

蒼弥「じゃ、久しぶりに行こうかな」


私の家は、家の隣のスペースを使って、小さなカフェをやっている。
今そこでは私のお母さん、お父さん、そしてお姉ちゃんが働いている。
お姉ちゃんは大学生でバイトしてるだけなんだけどね。

兄弟がいるのは私だけじゃなくて、蒼弥はお姉ちゃんと弟がいて、雄登には弟が居る。

家族ぐるみで仲がいいから前は良く3家族で旅行とか行ったな〜


蒼弥「おい、置いてくぞ」

『え、ちょ、待ってよー！』


私たちの思い出話はまた今度ね！

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