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蒼弥「お前、自分が何言ってるか分かってる?」
そう聞いてきた蒼弥の声には少し怒りの声も入っていた。
『分かってるよ。でも、私が蒼弥と帰らなかったら雄登が心配する。だったら蒼弥と一緒にいた方がいいもん』
蒼弥「俺がこれから何するか分かるよな?」
『学校の近くで待ってるから!』
蒼弥「それは余計に危ない。明るい道で早く帰れよ?」
『やだ、行く』
こうやって1歩も譲らない私に蒼弥は頭を抱え始めた。
『蒼弥が雄登に怒られるんだよ?』
蒼弥「なんでそうなんだよ」
『だって、蒼弥と一緒に帰るって言っちゃったもん』
雄登に何か言われるっていう口実を作って、蒼弥と一緒に学校へ行くなんて、飛んだわがままだと自分でも思う。
でも本当は、蒼弥や作ちゃん達が心配なだけ。
蒼弥「…絶対俺から離れないって、約束できる?」
蒼弥は戸惑いながらも私にそう聞いてきた。
『する!絶対約束する!!』
蒼弥「…はぁ、分かった。行くぞ」
『うん!!』
私が何かできるって訳じゃない。
ただただ心配なだけ。
この前も黒高と喧嘩していたみんなを見て、
少し心が痛くなった。
自分が怪我するって分かってるのに、
なんで喧嘩なんてするんだろうって。
前に優斗くんが言ってた。
"俺らはいつ学校を出されるか分からない。みんなとずっと一緒に居れるって言う保証もない。でも、今一緒に戦うっていうことはできるでしょ?それが俺にとっての幸せなんだよね。"
蒼弥達はいつどこで何かをやらかしてもおかしくない。
いつ少年院に入ってもおかしくないってみんなが言う。
ずっと一緒に居れるのが今だけなら、尚更私も近くに居たい。
私だって、守られてるばかりじゃ嫌だ。
私もみんなを守りたいから…
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Rin(プロフ) - えむちゃんさん» コメントありがとうございます!これからも楽しみにしていてくさだい! (2022年5月1日 23時) (レス) id: b91e24b9f1 (このIDを非表示/違反報告)
えむちゃん(プロフ) - 続きとても気になります♪♪那須くんとの絡みたくさん楽しみにしてます(*^^*)更新頑張ってください! (2022年4月26日 12時) (レス) @page14 id: f39b1306e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin | 作成日時:2022年3月17日 13時