Still Love You

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玉「ｶﾞﾔ…ずっと黙ってたけど…俺は…」


言葉に詰まる玉を見つめた。

太「続き。聞かせてよ。」

北「太輔っ、」

出口へと追いやる宏光の腕をほどいた。

太「ねえ、玉…聞かせてよ。」

玉「ｶﾞﾔ…

北「裕太っ！

太「…ゆうた…？」

宏光の言葉と、宏光の玉へ注ぐ視線で心むねがギュと締めつけられた。

太「ふたりは…付き合ってるの…？

北「…

宏光は否定も肯定もしてくれなかった。

太「ねえ、玉と宏光は付き合ってんの…？

玉「…付き合ってなんてないよ。」

太「だって、宏光は裕太って…。
宏光は恋人じゃない男ヒトに気安くそんな風に呼ばない。」

北「あの日…太輔が病院に運ばれた時。

玉「ちがう、宏光っ。俺が言いたいのは、

太「俺が病院へ運ばれた時…？」

宏光は泣きそうな、でも一滴の涙も出せない、
そんな切ない表情かおで俺を見つめた。

北「オレは…裕太を抱いたんだ。」


オレは裕太を抱いたんだ。


目の前の愛おしい人の言葉に全心の力が消えた。

ｶﾞﾀﾝっ。

北「太輔っ！

太「触んないで…

北「…

ふらついた心ｶﾗﾀﾞを自分で支えた。

玉「ごめん…俺が誘ったんだ

俺は宏光が好きだから。

あの日、雨の中で消えてしまいそうな宏光を放っておくことなんてできなかった。」

太「そっか。」

北「たいすけ…。

太「俺が今更、なにも言えないよな。…楽屋もどるわ。」

バンッ、

北「太輔ッ！」


宏光の制止を振り切り、
ぐちゃぐちゃな心きもちのまま、楽屋へもどった。


北「たいすけっ！


玉「宏光っ、いかないでっ。」

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