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北「ありがとう、玉っ!
オレ今から太輔んとこへ行ってく…玉…?」

玉「…」

玉はまだオレの手を強く握りしめていた。

北「玉?…おい、玉っ、
玉「…
北「手、痛い…離せよっ」

玉はオレに視線を向けた。

玉「さっきの答えを聞かせてよ。
北「ハッ?答え?

ぎゅっ、

北「痛いっ、

玉「ちゃんと答えてよ。
北「なにをだよッ

玉「冗談で言ったと思ってんの?
北「ッ?

玉「キス マイがどうなったていいなんて。
それよりもミツが運命の人と一緒にいる方がいいなんて、
俺が冗談や脅しで言ったと思ってんの?」

北「ッ‼

玉の瞳が揺れているのが見えた。

玉「俺が、俺が中途半端な気持ちであんな事言ったと思ってんのかよッ!

北「玉…

玉「崩れてく藤北を、俺がどんな気持ちで見てきたと思ってるんだよッ!
うぅっ…ッ…」

北「悪かった…、玉に辛い想いをさせてたなんて…心配かけて、ごめ

玉「そうじゃないッ‼」


駄目…、今は言っちゃ駄目だ…。

今、俺の気持ちなんて言っちゃ駄目なんだっ。

ミツに負担をかけてしまう。
ミツのお荷物になんかになりたくはない…、

だって俺は宏光を愛しているから。


自分の感情を押し殺した。

北「そうじゃないって、どういう意味なんだよっ。

玉「もういいよ…早くガヤんとこへ行きなよ。」

北「え…?

玉は急に手を離し、オレの背中を押した。

北「でも、さっきの話の…

玉は背を向けて目頭を押さえた。

玉「いいからっ早く行ってあげなよっ、
ガヤはずっとミツを待ってる。」

北「…わかった。
行ってくる…。玉…ありがとう。」

バタン。

独り取り残された会議室で声をあげて涙をこぼした。

玉「ぅぁああーッ、ゥッ、宏光ーッ!
ひろみつーッ…うわぁあああッ」



…ミツがしあわせになれるなら

宏光がしあわせなら…
俺はしあわせなんだ。

そう自分に何度も言い聞かせた。

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KISSFM-KOBE(プロフ) - まほままさん» 只今作成中です…。蒔いた種、どうなるか(´-`).。oOなかなかタイトルまでまだ辿りつけません(p_-)モヤモヤ…すみません(>人<;) (2017年3月30日 6時) (レス) id: 645f1ce462 (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - えーっ、えーっ(=xェx=)ちょいちょい、どーなってんのよ?玉も渉サンもグイグイきちゃうじゃん。みっくん困っちゃうね…でもちょっとは自分で蒔いた種的なとこあるよね。ガヤさん、大丈夫かなぁ?ふたりともすれ違うからモヤモヤしちゃうよー! (2017年3月29日 23時) (レス) id: de2262a235 (このIDを非表示/違反報告)
KISSFM-KOBE(プロフ) - kffkさん» こんばんは。いつもありがとうございます(^^)励みになりますm(_ _)m (2017年3月29日 20時) (レス) id: 645f1ce462 (このIDを非表示/違反報告)
kffk(プロフ) - KISSFM-KOBEさん» 書くのって難しいのでしょうね…、私は書けないのでわからなくて、すみません(;_:)ゆっくり更新でも楽しみにしています。!(^^)! (2017年3月29日 17時) (レス) id: e51ccf8e75 (このIDを非表示/違反報告)
KISSFM-KOBE(プロフ) - kffkさん» コメントありがとうございます^^勝手な想像…有難いですよ泣。いつも、何かの合間にとかでもササッと妄想して書いてしまうのですが、近頃それが出来なくて汗。更新出来なくて本当にすみません(*´Д`*) (2017年3月28日 13時) (レス) id: 645f1ce462 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KISSFM-KOBE | 作成日時:2016年10月21日 0時

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