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念壱の巻 ページ27






「・・・・・・・よかろう。渉殿の為だからな。よい跡継ぎを産むのじゃぞ。」

案外話がすっきり進んだ、と俺は安心した。

「うらさ!!やった!!」

「ばっか坂田声!!」

「なにがともあれ、安心したわー。」

みんな丸聞こえだけどな、祝福してくれるのは伝わってくる。素直にうれしかった。

だが安心したのも束の間、家康殿は重々しく口を開いた。

「じゃが、この事実を受け入れて欲しい______」

言いにくそうに口を開ける。今までお祝いムードだった部屋が一瞬で凍り付く。

家康様の考えなら俺は従うしかないが、早すぎるのでは____という疑問を抱えながら、俺は家康様の言葉に耳を傾けた。






「うらさん、どうするん。」

「どうもこうもないわ。」

「不運やな〜。」

不運というべきなのか・・・俺は迷っていた。

この事実をひた隠しにしてもいずればれるか・・・・とも思ったが、なんならこの城より吉原の方が安全だとも同時に思った。

このことが終わってから買っても遅くはない。家康様にもたっぷり考える時間をもらった。

だが、しばらく考えを巡らせたうちに、勝手に俺の未来について話し合ってる家臣どもに言った。

「買う。」

「はや!?」

根拠はない。グタグタ考えるよりは俺の直感を信じた方がいい。

昔から直感を信じるタイプではあったが、まさかこの大事な時期にも直感を信じれるとは。自分で自分に驚いた。

もしも最悪な結果になったとしても俺はあいつを傍に置いておきたい____

恋だの愛だの俺はよくわからないが、その気持ちだけは本当だった。

「そんなにうらたんが惚れてるのか・・・・」

「惚れてはない」

「ますます楽しみやな〜。」

明日にでも行こう。明日にでも家康様に用意してもらったお金をもって家臣を連れて吉原に行こう。

そしてあいつに事実を伝えて買おう。どう思われてもいいから。

俺にここまで思わせるくらい______あいつは本当にすごいな。

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設定タグ:歌い手 , 和風 , 浦島坂田船   
作品ジャンル:恋愛
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イチゴミルクキャンディ@サブ垢(プロフ) - PE@みたらし団子バカさん» わー!ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年8月18日 19時) (レス) id: e98fc17c66 (このIDを非表示/違反報告)
PE@みたらし団子バカ - 更新頑張ってください! (2019年8月17日 19時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
PE@みたらし団子バカ - これは私の好きな種類の話だ! (2019年8月17日 19時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
いまりちゃん - もでらーと。さん» ありがとうございます!!(パソコンから返信しています。)そしてそしてもでらーと。様は様々な小説を書いていらっしゃるのですね!お星さまが坂田さん色で憧れます(笑)更新頑張ります! (2019年8月3日 22時) (レス) id: 42f8b00619 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - おもしろいです…!私、歴女&crewなので超嬉しい組み合わせです!更新楽しみに待ってます! (2019年8月3日 18時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチゴミルクキャンディ | 作者ホームページ:プロ野球  
作成日時:2019年7月20日 20時

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