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___滂沱(ぼうだ)/涙がとめどなく流れるさま。



西山side


無意識に、ヨシキのTwitterを見てしまう。
次々に増えていくいいねの数。コメント。


Aは声優じゃないのに。ダンサーでTwitterに流れてくることなんてなかなかないだろうに。




中「あ、宏太朗おつかれ〜!」

西「!!お疲れ様〜!」



バッドタイミングすぎる。とても。


ヨシキが自販機で飲み物を買っている間は沈黙。


中「.....宏太朗ってさ、Aさんの、なに?」

西「......え、」



なに、なにって何だ、




中「この前さぁ 2人でビルの奥行ったと思ったらAさん泣いてたし。いやどーゆーこと?普通に思考停止しちゃって笑」


見られてた。やばい、かも。




西「.....なんでもないよ。ただあれは.....喧嘩というか」
中「俺がAさん本気になってもいいってこと?」



間髪入れずというか食い気味に聞いてくるヨシキ。



西「...いいんじゃない?俺応援するわ」




この笑みは作り物だときっとバレている。それでもいいから、これ以上ヨシキに追及されたくなかった。





中「.......俺は、良くないと思ってるから聞いてるんだけど」




その質問に俺は答えなかった。答えられなかった。



中「まぁいいや。 あ、そうだ。Aさんって江口さんと仲良いの、知ってた?」

西「.....仲はいいんじゃない?......仲がいいというか、





江口さんが一ノ瀬ちゃんに過保護過ぎるというか」








中「それに関しては知らないか。あの後さーAさん江口さんのとこ行って喋ってて。




どっちも、俺の知らない2人だった(・・・・・・・・・・・)から」



胸がザワつく。関係ないことだって、わかってるのに。

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作者名:卯月 | 作者ホームページ:https://instagram.com/uge__tsu04?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==  
作成日時:2023年6月14日 20時

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