12 ページ13
___
俺は今、キラキラな衣装を着てステージに立つアイドルで。
いま、貴女はこのグループのバックで踊る
ほかの仲間は自分の歌う順番になればカメラに向かってファンサをして。近くのダンサーと一緒に踊って。
なら少しくらい、俺も楽しんでいいんでしょう?
A「___!!!」
肩を勝手に組んで歌い続ける俺。さすがダンサー。一瞬で顔作ってノリノリで踊る。
この儚い一瞬を、楽しませてください。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
江口「___なんで、」
梅原「...江口さん?」
江口「え、?あー!ごめんなんでもない笑」
なんでもないわけなくね?聞こえたぞしっかりと。「なんで」って。
斉藤壮馬「珍しかったね〜!Aちゃんが誰かと肩組むなんて」
花江「ね!だよね! あんま必要以上誰かと近づかないし」
江「....そうだね」
いつもと変わらない笑顔を向ける江口さんが何故か引っかかる。
ふと思い出したのは俺が一ノ瀬さんの髪に付いていたホコリを取ろうとした時の一ノ瀬さんの顔。
恐怖に満ちた顔。
俺だったから緊張してって言ってたけどあの顔は緊張なんて言う顔じゃない。
江口さん。もしかして一ノ瀬さんは、___
229人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:卯月 | 作者ホームページ:https://instagram.com/uge__tsu04?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==
作成日時:2023年6月14日 20時