1戦目 ページ3
Aside
ある日、私が家のポストを開けると
『........っえ？』
緑色の紙が。
＿＿＿お母さん、私生きれるのかな？
『っ！お母さん！！』
私はこの事実を認められなかった。認めたくなかった。
母｢どうしたの？そんな慌てて｣
『、、これ』
私は恐る恐る手紙を渡す。
お母さんは、一通り目を通したあと、涙を流しながら言った。
母｢........頑張って来なさいよ。｣
生きて帰ってこいとは言わなかった。私も生きて帰って来るとは言えなかった。だって生き残れる保証なんかどこにもないから。
私が呼ばれたのはB軍だ。現時点で1番強いのはA。2番目がB。3番目がC。それに私はB軍一軍と記してあった。
1番位の高い一軍に私が呼ばれたのだ。相当なことが起こったのだろうか。
そんなことを考え、重い体を動かしB軍地に行く支度をする。出発は明日だ。せめて1週間ぐらいくれても良かったのに。
何時間もかけて支度を終わらせ、呆然としながらベッドに身を預ける。
母｢A。起きなさい！｣
『ん.....あと1時間、、』
いつもと代わり映えない朝。すっかりこの生活が染み付いてしまった。ドア前の自分の荷物を見て、もうこの生活は終わりなのだと実感させられる。
私はいつも学校に行く時間と同じくらいにでなければ指定の時間に間に合わない。早く朝ご飯食べたり支度をしなくては。
＿＿＿いよいよ出発の時間がやってきた。なんて残酷に世界は進むのだろうか。
出発するため靴を履いて立ち上がる。行ってきますと言おうとすると
ｷﾞｭｯ
母が私に抱きついてこういった。
母｢大丈夫なんて言ってあげられない。いつ死ぬか分からないから。もし貴方が最後の時を迎えてしまうとき、お母さんは傍に居られないかもしれない。でもね、貴方が死ぬ時がきたら、胸を張りなさい。戦争なんて褒められたことでもないし人間は戦争はいけないなんて分かりきってるのよ。でも人間にはプライドと言うものがある。愚かな生き物よ。だからこそ、この状況下の中で胸を張って死ねたなら、それこそ軍人にとっての幸せってもんよ。｣
母は続けてこういった。
母｢あちらに行ったら、守る物を見つけなさい。信頼できる仲間を作りなさい。生き甲斐を作りなさい。それ1つあるだけで、絶対に変われるから。｣
母と目を合わせ、私は改めて言った。
『行ってきます。』
ｶﾞﾁｬと音を立てドアを開ける。そして頬を伝うものを無視して足を進める
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2022年11月4日 20時) (
レス) @page13 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
狐夜 - ファンになりました！！！無理しないように更新頑張って下さい❕ (2021年9月23日 14時) (レス) @page13 id: 38d44e20f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫の隠れ場所 | 作成日時：2020年10月14日 1時
