未題 (ページ2)

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「〜ん、くん、……山本くん！！！」

18『わっ、は、はい、すみません』

「…？大丈夫？ぼーっとしてたよ」

18『えっと……考え事です』

…………大好きなあなたの不倫現場を見たんですよ、なんて言えるはずもなく。

「山本くん最近調子いいし、活躍してる分疲れがどっと出てくる可能性もあるから、食事とか睡眠とか、ちゃんと管理してね」

18『……はい、Aさん』

「あっ、周平！足！動かさないで！」

「泰輔〜！この前言ってたの持ってきた〜？」

みんなに愛されて、信頼されるトレーナーのAさん。

見た目はもちろん綺麗だし、……うん。可愛いし。

そんな彼女だから、片想いしてる選手は山ほどいると思う。

………僕を含め。

同い年の周平さんが羨ましいな〜とか、ストレートに甘えられる山岡さんが羨ましいな〜とか、思ってたんだけど……

まさか、年上が好きだったとは。

「"安達さん"！その指どうされたんですか？」

3『あー、……うん、ちょっとね』

……へえ。2人の時だけ下で呼ぶってね。ふーん。

あの会話を聞いてしまってから、僕はどうやらおかしくなってしまったようで。

音だけからの情報で全てがわかるわけではないけれど、その音を頼りに色んな状況を想像してしまっている。

どちらにしても、

……2人がいかがわしい関係なのは、間違いない。