検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:39,172 hit

30 ページ30

side 3


「安達さん、……今日空いてますか?」




緊張した声でそう言ったA。


もう、下の名前では呼んでくれないのか、なんて。




3『ん、なんかあった?』




「…………お話ししたいことがあります」




ああ、ついにこの時が来てしまったんだ。




3『分かった、店予約しておく』




「ありがとうございます」



そうやって、笑いかけてくれることも、もう……















妙に緊張感があって息苦しい個室。




3『A、なんかあったんでしょ?はやめに吐き出した方が楽になるんじゃない?』




「……はい、







……わたし、……決めました」




3『……うん』





「今まで、たくさん迷惑をかけて、ごめんなさい」




3『……………うん、』




「……わたし、安達さんがいないとダメだった。


けど、……もう、………大丈、夫、です」





3『………うん、』




「……ッ、ごめ、なさ………


なんでだろ、決めたのに、なんで、……」




堪えていただろう涙が、Aの大きな瞳からボロボロとこぼれる。



3『……いっぱい我慢してたからだよ

俺が、そうさせてたんだよな、ごめんな』





「……我慢なんて、してません、」

31→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
197人がお気に入り
設定タグ:プロ野球 , オリックスバファローズ , 山本由伸   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きちでーす(プロフ) - 久しぶりの更新、ありがとうございます!続き楽しみです! (2022年3月6日 10時) (レス) @page25 id: 0950913df0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みさ | 作成日時:2022年1月20日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。